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Sunn O))) 『Life Metal』 Machinefabriek 『With Voices』 Klaus Lang & Golden Fur 『Beissel』

自分が幼いころ、映画にかかわる人の中で最初に覚えた名前が「ジャッキー・チェン」なのだが、そのジャッキーの「老い」がしっかりと刻まれた『ザ・フォーリナー/復讐者』、大感動してしまいました。
美しいですね。この人は。




Sunn O))) 『Life Metal』
みんな大好きSunn O))) サンの太陽がサンサンな最新作。
デスメタルに対してのライフメタルってことらしいのだが……。
出たばっかの最新作に対してこう言うとメッチャわざとらしいけど、今までの彼らの作品の中で一番好きですねこれ。
単純に、とにかくサウンドがいい。
スティーヴ・アルビニはオーガニックな方法論で最良の録音をするエンジニアだけど、そのやり方ってナマの楽器を用いたものであればどんな音楽にもフィットしちゃうなあってのを改めて。
The Thing 『Bag It !』の最高さでそのジャンルレスな手腕ってのは分かってはいたんだけど…。
ドローンって自分にとっては音の質感を堪能する音楽であって、その意味でこの、持続音でありながら濃密な情報量、という感じ。
フィードバックノイズの混じり方や、低音が延びるにつれワンワンと回ってくる感じとか、もう本当美味しいところ全部入ってる。
でもシンプルだな、ロックの音だな、って感じさせるという、なんかやはり魔法があるな。この音は。
オルガンと絡むtr.2、ボトムのズンとくる感触が鼓膜に効くtr.3は特に好き。
しかしこの、音響的に作り込んだのではないがゆえに逆説的に音響としてメチャ面白く響いてくるという感じ、なんとも痛快だよね。
つまり、ノイズを音源に刻印することの面白さってそれで、そのことがアナログなアルビニ・アプローチによって自然に(まさにオーガニックに)成し遂げられているということが本作の独特さだよなと思う。
しかしヨハン・ヨハンソン筋のヒルドゥール・グルナドッティルってちょっと意外な共演ではあって、このあたり『マンディ』つながりだったりするんだろうか?などとも思った。





Machinefabriek 『With Voices』
マシンファブリーク。
今年発売の最新作で、また不思議なコラボをやっている。
8人のヴォーカリスト/ヴォイスパフォーマーに同じトラックを送って声を入れてもらい、それを素材として解体して1曲づつ曲を作っていくという。
この人のコラボ相手ってわりと知らないパターンが多くて、今回もピーター・ブローデリックやテレンス・ハナムくらいしか分からないな。
さておき音はどれも一筋縄でいかない内容で面白い。
わりと柔らかめのトラックで統一しているけど流石の幅広さ。
美しいヴォイス&メロディでポップにも感じる"IV (with Marianne Oldenburg)"、一際実験色の強いコンクレート的な"V (with Zero Years Kid)"、声テクノ感のある中にポエトリーリーディング要素の加わる"III (with Peter Broderick)"あたり特に好み。
毎度毎度手を変え品を変えって感じで飽きないねこの人の音は。
音の心地良さってところは共通していて、意外なことしてると思いきや期待を裏切らないってとこも良いね。




Klaus Lang & Golden Fur 『Beissel』
オルガン演奏家Klaus Lang クラウス・ラングと室内楽持続音アンサンブルGolden Fur ゴールデン・ファーが一緒にやったアンビエントドローン。
編成はオルガンの他、クラリネット、ヴィオラ、チェロ、ハルモニウムとのこと。
まードロ~~~~ンて感じなんだが、この音の質感の素晴らしさよ。
教会録音ということも影響してか、かなりそういう音楽のエッセンスが入っている気がする。
ドロッドロに融けた各楽器の持続音と美しい旋律。
40分1トラックって構成も最高。もーなんも考えなくていー聴くだけ~ってなる。
徐々に緩やかにだけど全体で聴けばどんどん演奏が展開していっている感じ。
オルガンの音がうねる感じがまたよく作用するんだよね、こういう演奏内容は。
部屋真っ暗にして聴いてて脳が耳からこぼれそうなくらい良かったけど、休みの日の午後とかに聴いてもまた良いんでしょうなあ。
こういうただ綺麗な音楽は普通に好き。
というか、最近特に好きになった。

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The Yellow Monkey 『9999』




ミスチルの『重力と呼吸』について以前書いたけど、ここでも同じことを思った。
あれが活動25周年のアルバムで、こちらは再結成後最初の、というマイルストーン的なタイミングでのリリースなんだけど、にもかかわらずバンドの「らしさ」と離れたことをやっているのが面白い。

ただ、再結成後の流れで見たらすごく必然性のある音にも感じる。
サウンド的には17年の新録ベスト『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』と連続しているから。
バンドアンサンブルの核だけ抽出したようなシンプルな音。
ドラムスがあってベースがあってギターが乗って歌を歌って。
プロダクションとしてもドライでタイトな録音で、音の輪郭は明瞭。
イエモンらしさって以前にはもっとウェットなものだったと思うけど、ただこの音は自分には嬉しいのだ。
ロックバンドとしての必然性、全ての要素が必要だし余計な要素が一個もないという、"間違いねえな"って感じの。
これくらいスッキリしていると、ポップであることとロックであることって充分両立するというのも重要。

もうひとつイエモンが「変わった」ってことについて書こうとすると、やはり歌詞は避けて通れない。
これに関しては、それくらいはっきりと変わった。
このアルバムのテーマはまさにこれ、というくらい、言葉を変えて繰り返し、同じことが歌われる。

「錆び付いたエンドロールが流れていく
またひとつ僕たちの映画が終わる」、
「さぁ ダメ元で やってみよう
泣いても 笑っても 残された
時間は 長くはないぜ」

「DEAR MY ROCKSTAR
またあなたに呼ばれた
人生半ばで 大事なこと見つけた」

「ドアを開けたら 見たような見たことない景色が
キレイな色で塗り直されて見えた」、
「帰ることのない街 戻ることのない道
走り出したら次のゲームを始めよう」

「野原を駆け出す子供みたいに
未来だけ見て進んでいたよ
花びらみたいな君の匂いで
あと少しだけ ここにいさせてよ」

「アルバムの中の未来図はとても輝いて
ベゼルの中の鼓動は戻せやしないけれど
打ち上げ花火の向こうでは皆が待っている」

そして"ALRIGHT"、この曲本当に名曲だと思うんだけど、これの歌詞の世界観が拡張されているのが結局今回のアルバムというか。
「強い絆が絡み合って 生まれ変わる蛹
ドロドロに溶けて口ずさむ 蒼い夢の続き」

一度終わったこと、それでもまた始まること、解けたから強く結び直すということ、そういうことが歌われていると思うけど、ここまでストレートにバンドの状況を歌詞にして歌うって普通はない。
言葉選びこそ相変わらず独特のものがあるけど、歌われている内容はこれ以上ないほどポジティヴでストレートだと思う。
こういうのって今までのイエモンではほとんどなかった部分で。


そんな形で大胆に変わってはいるけれど、ああ、イエモンのアルバムだ、と思わせる一曲目で始まるというのが、巧いつくり。
"この恋のかけら"の頭のサイケデリックなギターって、『Four Seasons』における"Four Seasons"、『SICKS』における"Rainbow Man"みたいな。
こういうちょっと気怠い感じで始まるのが「あ、イエモンのアルバムだ」ってなりつつ、聴いてくうちに「あ、変わってるな」って。
"天道虫"、"Love Homme"、"Breaking The Hide"、"Balloon Balloon"のようなガレージロック調の曲が中心になっていることはアルバムのカラーを決定づけているよに思う。
"Stars"、"砂の塔"、"Horizon"といった煌びやかなアレンジの「大きい」曲は一旦活動を終える直前の感じ…"バラ色の日々"、"聖なる海とサンシャイン"、"Brilliant World"とかあのへんの空気があるのかな。
あと"Changes Far Away"で思い出すのが"真珠色の革命時代"、"So Young"とか。この二曲は『NEW BEST』で大きく印象が変わっていた曲で、これもその感じが反映されてる。程よくドライな。
こうして聴いてみると"ロザーナ"の強い洗練味のあるサウンドってアルバムの中でも特別な意志を感じる音だなと思う。
やっぱりこの曲からこのアルバムに至る道が始まったようなところがあって、その意味でバンドにとっても特別な曲ではと想像する。
それとラスト、"I don't know"のボリボリいっているベースの音聴いて思ったけど、やっぱこのバンドのベースの音やフレーズの感じって大好きで。ってか、自分がベースに取り組むにあたって…もう15年以上前になるんだけど…最初に練習したのがこのバンドなんで。そう思うのは当然なんだけど。
改めて良いなって。あんま下にいる感じじゃなくて、音の芯になっているベース、で、しかもそれがやんちゃっていう。


「特別なアルバム」ではあるんだけど、聴き終えると不思議と「普通にイエモンのアルバムだな」って思うとこもあるんだよね。良い意味でだけど。
途切れず続いていたような。
どれだけアップデートされてるかってことが、耳では分かってるんだけど。
それは結局、このバンドがいかにして一体か、ってことでもあるんでしょう。

「あなたと別れて 激しく求めて
ひとつに生まれて 無数に別れて
夜空を見上げて もう一度運命の
タイマーを回して」

そう、だから、このアルバムのサウンドのシンプルさ、タイトさを、あの言葉で表現したいと思ったんだよね。
このバンドが居ない間ロックでは死んでたように思える言葉だけど。
グラマラス、と。

Jim Sauter & Kid Millions 『Safe & Sane』 Oavette 『Oavette』 点滅 『we all die anyway』

カテゴリをロックにしといていきなりジャズについて書いて申し訳ないのですが

Jim Sauter & Kid Millions 『Safe & Sane』
大昔に書いたけど、ボルビトマグースの最狂ノイズサックス Jim Sauter ジム・ソウターとオネイダのマラソンドラマー Kid Millions キッド・ミリオンズの即興コンビの4作?め。2019年最新作。
本作は32分と11分の2トラックのみにて構成されるというシンプル極まりない仕様。
しかしながらこれが凄まじく、長い尺を使って天井知らずに狂気を爆発させるサックスに鳥肌が立つ。
最初の一分から間合いの読み合いも出し惜しみもない感じも素晴らしい。
フリーフォームだけどトライバルで継続的なビートを感じさせるキッド・ミリオンズの演奏も、長い演奏ならではの旨味が出てる。
つまり、この人は緩まないっていう。
このアルバムの前、2015年に出ていた『Bloom』って盤も同時に買って聴いたのだが、こちらは6曲入りで様々なバリエーションの演奏を聴かせていてやはり良い。





Oavette 『Oavette』
名古屋のバンドらしい。EP。
リズム体とギター×2のインストバンドで、goat系の、ミュートしてアタックを強調した音でバンド全体でもってリズム構築するタイプ。
はい好き、って感じなんですが……。
goatってそのオリジナルな方法論にきわめて厳密な音をやってると思うんだけど、こっちはもっとロック的な快楽に従順でもあるというか。
チキチキしたドラムとかボリボリいってるベースのトーンも良い意味で音楽的で気持ちいいし。
あとたまにアンビ~ドローン的な音がレイヤーされる展開もメリハリになっている。これ巧いですね。単純なポストロック的展開を避けつつ…っていう。
聴いた感じポリリズムも入っているのかな?でも一糸乱れずという感じで、綿密な設計をしていること、それから勿論きわめて高い演奏スキルも感じ取れる。
4曲入りながら全体で1曲みたいにも聴こえる内容になっていて、だからラスト二分で曲っぽく展開してくるのが俄然効いている。
そしてこのアートワークが素晴らしいよね。音が聴こえる絵。
かっこいい。






点滅 『we all die anyway』

人はいつか死んじゃうんだな、これが。
っていう意味らしい、タイトルは。
少し前に『立候補』というドキュメンタリー映画を観て、これはいわゆる「泡沫候補」を追った映画で、これ自体本当に素晴らしい内容なんだけども、最後にかかっていたのがこの「点滅」の曲。
映画自体がもう本当に小さな体制で作られていて、このバンドの中心でヴォーカルやっている木野内さんてのが映画のプロデューサーっていう。
まあ、そういうのは置いといて、一聴してカッコいいなと思って。
普通にポップス的であったり、ラップであったり、ポエトリーリーディング(これが一番大きい)であったり、様々なスタイルが一度に入っている感じ。総じてやっぱ、この巧くやろうとするよりもエモーションに従っていく感じ、平たく言えばアツい感じっていうのか、好きだなっていう。
「ああ早く終わんねえかなこの人生」
って一言目がもう良くて、
「書きたいこと曖昧に和気あいあいしてるのは多分間違い アンチも勘違いさせるくらい段違いな異端児になりたい」
っていうこの一曲目で引き込まれる。
しかしスゲーなーって思うのがギター。
限りなく過剰なサウンド。
歪+リヴァーヴやミュート単音フレーズ重ねてドリーミーな感じと、コメッツ・オン・ファイアばりの激しいノイズ交じりの激情ブルーズソロと。
特に↑に貼った"街灯り"とかはヤバい感じだけど。"鬼ころしの唄"も凄い。
やっぱバンドサウンドはこんぐらいささくれ立ってて生々しいのが好きだなあと改めて思った。
好きというか、嬉しいんですかね、こういう音を聴けるのが。
めちゃくちゃ良いっす。

 

奥多摩 日原鍾乳洞 フィールドレコーディング



先日、日原鍾乳洞というところに行きました。
関東でも最大級の鍾乳洞らしい。
奥多摩ってほんと不思議の国というか、東京都内にこんな物が存在してるって最高すぎませんか?



https://www.dropbox.com/sh/l2blh8jwr4kz9mm/AAByx9B2f60FM9vlPKVw8jeGa?dl=0
というわけで音を録ってきました。
フォルダの中に写真も入っています。

この周辺には洞窟以外にも巨岩や巨樹、高所スポット(都内で一番高い橋とか)徒歩圏内に点在していて、一日がかりでも飽きないっす。
たぶん山に入れる靴とかあるともっと楽しめるとこもあって、この時普通に街を歩くのと同じ格好で行ったのは失敗。
まあスゲー楽しかったのでみんな行ってみるといいと思います。

コンジアム + POV/モキュメンタリ、またはファウンド・フッテージ その2

POV/モキュメンタリ、またはファウンド・フッテージ10…いや11…プラス、5選(絞れなかった)
↑三年くらい前にいわゆるファウンドフッテージタイプの映画についてまとめた記事を書いたけど、手法が自然に通常の劇映画の中に取り入れられるようになると同時に、本数自体は減少傾向にあって。
そんな中で先日公開された『コンジアム』という映画。いろんな国のものを見ているけど、このジャンルで韓国産というのは初めてでもあり、興味半分で観に行ってみた。
それでこの映画について書きつつ、ついでにここ数年で観た中から6本ほど選んでみようと思う。


『コンジアム』
https://gonjiam.net-broadway.com/
無軌道な若者たちが配信番組の広告料で一攫千金を目指し、実在の心霊スポットの廃病院に潜入。
廃墟潜入もの自体王道、スタンダードな内容と言えそうだけど、それだけあってジャンルの遺産をフル活用してる感じが面白い。
で、ありつつ、核心の恐怖描写は実にフレッシュというところに好感が持てる。
ベースのアイディアは『グレイブ・エンカウンターズ』で、この実在の心霊スポットで…ってのを辿ってくと『セッション9』があったり。
多種多様なカメラを用いて、最初は映画としての体裁が整ったような映像が、徐々にカメラを減らすとともに「ナマの映像風」になっていく、という見せ方は傑作『ブレア・ウィッチ』から。
『ブレアウィッチ・プロジェクト』や『REC』といったジャンルのレジェンドへのオマージュもここぞというポイントに配置されている。
ある時点で恐怖描写の質がガラリと変わるんだけど、そこ以前での複線の撒き方が実によく効いてる。
本筋はひとつの開かずの間についての物語であるという、シンプルな怪談話というのもスマート。
POV/ファウンドフッテージというのは神の視点が失効したあとの映画であるということをなんどか書いてるけど、その意味で本作にはゲームマスター的な立ち位置のキャラクターがいて、そこの安全が脅かされていくという構造も面白い。観る側にも怖さが伝播してくるというか。
皮肉の効いたクライマックスの味わいも独特。
今になって公開される意味のしっかりと感じられる、ハイクオリティな作品になっているように思う。



こっからはこの手法を使った作品で、ここ最近で観た中で特に面白いと感じたものを。

『アンフレンデッド』
これ先日公開された続編(とはいっても手法を同じくする以外はほぼ別作品)『アンフレンデッド:ダークウェブ』も非常に面白い内容だったけど、やはり傑作というとこの一作目ということになるのかなと。
PCのデスクトップ上のみで展開されるという個性的すぎる心霊ホラー。
デジタルと心霊がこんな馴染むっていうのがもう面白いんだけど。
感想はこちらに書いた通り。
この手法でどんな演出ができるのか?というところを徹底的に突き詰めてある。
『search/サーチ』でも引き継がれていくアイディアの大部分はすでにここで見られる。


『プロジェクト・アルマナック』
『パワーレンジャー』でハリウッドデビューした南アフリカのディーン・イズラライト監督、その前作がこれ。
主人公は科学オタクの青年で、早いときに父親を亡くしている。
そのお父さんが生前にタイムマシンの研究をしていたのが分かる。
しかも基幹部は家の地下室に隠してあると。
それでタイムマシンの製作を引き継ぐという内容をPOV形式で見せている。
これは内容としては『バタフライ・エフェクト』的なアイディアというか、時間跳躍のギミックをうまく使った切なくもキラキラした青春映画になっている。
ジャンルの中だと『クロニクル』に近い様な。
夜の学校に侵入したり、青春映画イベントもふんだんに盛り込まれてて、目新しさはないぶん、この手法がもたらす親密さがよく効いている。
XBOXの筐体をタイムマシンに改造するとか、ディティールもいちいち良い。あと妹キャラがやたら可愛いというのも監督のオタクとしての業を感じさせる。


『ディープ・サンクタム』
これはスペイン映画なのかな。
内容は実にシンプル。
海辺にキャンプしに来た若者達がノリで洞窟に入ったら出口が分からなくなる。
これは珍しく超常的なことが何も起こらない。怪物もなし。
ただただ、絶望的な状況が淡々と描かれていく。
この手法ならではの閉塞感がハマっていて、息苦しさすら感じるような映像。
80分というランニングタイムでスパッと終わるのもあり、あんまり解説する部分もない。
ただ切れ味鋭く、それでいて鉛のような後味が腹に残る。
確かネトフリで見られたはず。


『ガール・ライク・ハー』
ネトフリ映画。
これも感想はこちらに。
いじめ被害者が記録していた映像。
奇しくもこれも青春ものか。
やはりこの手法は青春ものと相性いいんだろうな。
神の視点がないということは、大人の視線がないということでもあって。
そこってやっぱり、通常の劇映画だとどうしても捉えにくい。『エレファント』とかか、成功してるのって。


『ケージ・ダイブ』
これもこちらに感想あり。
ファウンドフッテージでサメ映画というのも、ありそうでなかったパターン。
タイトルのケージダイブ自体は最初しかしてないのだが、逃げ場のない海原が広大な密室となり、八方が開けた中に居ながらまさにケージの中にいるような閉塞感を演出している。
最初は報道映像とか周辺のフッテージを早いテンポで出して行って、徐々に本筋に入っていくというのも最近のファウンドフッテージっぽいつくり。
救いのない絶望恐怖描写はむしろクラシック。
これは埋もれそうなのでここで特に書いておきたい一作。


『ブレア・ウィッチ』
感想ここで。
ジャンルのオリジネイター『ブレアウィッチ・プロジェクト』は一作わりとしょうもない続編があったけど、オリジナルから手法も受け継ぎ、高い批評性を作品に織り込むことに定評のあるウィンガード&バレットが手掛けた本作は、紛れもない傑作。
上で書いた通り、『コンジアム』の手法の引用元もおそらくここ。
そのことをそもそも「ファウンドフッテージ/POVホラー」とは何なのか?という探求の為に用いている。
ジャンルのマニアとしてはそこにやっぱり感じ入ってしまうものがあるんだけど、内容も実に怖い。素晴らしい。


そのほか、厳密には形式違いだけどこの手法がフィードバックされてるなと感じるのが、昨今いくつか出ているワンカットないしきわめて長い/少ないカットで構成された映画。
『アイスと雨音』、『ヴィクトリア』、『ウトヤ島、7月22日』、『ブッシュウィック 武装都市』。
どれも手法と映画の伝えようとしているものが深く絡み合っていて、印象深い作品。



関連記事というか、内容被ってる部分もあるけど
ネトフリでこのホラー観ましたか?
こういうのも書いてたんでよろしければ。
 

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Author:伊達さん
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