The Twilight Sad 『Forget The Night Ahead.』

Forget the Night AheadForget the Night Ahead
(2009/09/22)
The Twilight Sad

商品詳細を見る


スコットランドのシューゲイザー、Twilight Sadによる2ndアルバム。
ギターによる空間/ノイズ表現と直情的轟音サウンドを中心としたロックは確かにシューゲイザーという感じなんだけど、1stのころから彼らの音は一般に「シューゲイザー」と呼ばれるようなものとは距離があったように思う。
シューゲイザーという言葉から連想される、ノイズまみれでもどこか甘やかで美しいイメージ。それが彼らの音にはない。彼らの音は陰惨で、忘れたい思い出のような、そんな感触を持っている。物語るのがひどく訛った野暮ったいヴォーカルであるということも、そうしたイメージにぴったりくる。
そんな彼らの2ndは、音楽的により自由で、独特の世界観もより深まった傑作。

ファーストトラック"Reflection of the Television"のイントロ、ジリジリとノイズを撒くギターに悲しげなコードが重なるところから、彼らの世界に引きずり込まれる。"Seven Years of Letters"ではショートディレイのクリーンギターと潰れたファズが交互に現れて、繊細さと暴力の表現に息を呑む。この曲、ジャケットのイメージそのもの。
面白いのは"Scissors"。3分ちょいの小曲で、鳴っているのはギターノイズのみ。ほとんどRomance Of Young Tigers(過去記事)といった感じのアヴァンギャルドサウンド。
続く"The Room"では4分音符を刻み続けるキーボードとセンチメンタルすぎるメロディー、やがて曲を呑み込んでいくギターノイズが印象的。"Floorboards Under the Bed"は語りかけるようなアカペラから始まって、後半が鍵盤を中心にしたインストになるというこれまた不思議な曲。
青臭いギターロックのような"Interrupted"を挟み、彼ららしい煙のごときファズギターが荒れ狂う"The Neighbours Can't Breathe"からクライマックスへ。ラストの不安定に揺れるピアノと高域をさ迷うギターのノイズが不穏な"At The Burnside"で、唐突な爆発と静寂のなかアルバムは終わっていく。なんだろう、この後味の悪さ。
子供の頃に覗いてしまったベッドルームがトラウマになってしまうような、ほの暗くて、じっとりとした汗がまぶたにかかってうざったかったあの感じ…。アートワークも含めて、そんなイメージを喚起させるアルバム。これは夏の夜なんかに聴いたらいい雰囲気になりそうだ。うん。

The Twilght Sadのmyspace

続きにライヴ映像など。
スポンサーサイト
 

プロフィール

 

伊達さん

Author:伊達さん
恐怖と雑音と
カワイイだけがオレの信仰
about

拍手する

 

最新記事

 
 

カテゴリ

 
 

月別アーカイブ

 
 

検索フォーム

 

 

twitter

 

 

リンク

 
 

FC2カウンター

 

 

RSSリンクの表示

 
 

最新コメント

 
 

最新トラックバック