Puma 『Half Nelson Courtship』

このままラブプラス記事で終わっていいのか。いやよくないです。
今年のうちにもうちょっとCD消化したい。


HALF NELSON COURTSHIPHALF NELSON COURTSHIP
(2010/06/22)
PUMA

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ノルウェーのフリージャズ~インプロトリオ、Pumaの3枚目…たぶん3枚目。Key、Gt、Drの変則編成から出てくる音はこれまた特徴的で、サンプリングとエフェクトを多用したエレクトロニックサウンド~フィードバックが鳴り続ける静かなインプロ~ファズ全開のゴリ押しノイズなどなど。音の雰囲気は一貫してドロドロの地下系。
静と動のコントラストが曲ごとにはっきりと打ち出されているのも彼らの特徴かなと思うんだけど、今回もそこがバランスよく配置された内容になっている。ブチブチノイズの圧迫する重低音と乱れ打ちのドラムが圧巻の10分トラック"Half Nelson Courtship"。その次に配置されるのが空間/残響の沈み込むようなドローン調"Last Waltz"。これを挟んでファズギター全開の生インダストリアル"M.e.o.w"。こんな感じで静と動が交互に配置されているような部分が多く、アルバムとしての構成がしっかり練られている。
ローファイに処理されたサンプリングと電子音の"Gaberdine Lingerie"が1分間のブレイクとなって、アルバム後半の山へ。"Innnamorati Osculati"と"Knitstep"は連続した一対のものとして配置されている。金属を叩くような甲高いキーボードと、ギターの揺らぐフィードバック。不意に打ち込まれるドラム。ギターが引き裂くようなヒステリックなトーンへ変化すると、他の2人もテンションを上げていく。エントロピーの増大が突然止んで細やかなホワイトノイズに変わったかと思えばバンドは一気に足並みを揃えてロックする。前進するビートとノイズの渦は崩壊したシューゲイザーと言ったところ。フリーな感触の演奏がメインになっているので、突然こうしたパートが現れてくるのには驚かされる。
ラストの"Hachioji Silk Blues"はゴスペルチックなキーボードを中心にした異色の演奏で、トーンを変化させながらトレモロするギターも確かなメロディを感じさせる。ポストロックやオルタナインストといった感じもする演奏が自然に入り込んでいるのが面白い。タイトルの元ネタはこれだったりするんだろうか。

この手の音楽としてはまとまりがあって聴き易いように感じたアルバム。フリーとかアヴァンとかの言葉で括ってしまうより、もっと広義のインストとしてしまってもいいような。それはこのバンドの作る音が一貫した雰囲気を持っていることにも因るんだろうけど。


PITCH BLACK STAR SPANGLEDPITCH BLACK STAR SPANGLED
(2010/06/22)
STIAN WESTERHUS

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ついでに、Pumaでギターを弾いているStian Westerhusがソロアルバムを同時リリースしていて、これもとても面白い。
多数のエフェクトに弓弾き、ほぼフィードバックのみの演奏、パーカッシヴなピッキングノイズなど、実験ギターの集大成といった内容。エレクトロニックな感触を感じる部分がかなりあり、ギターソロとはとても思えない。静かなモノトーンの演奏が大部分を占めているのも面白いところで、いかにも彼らしい異世界なサウンドを存分に味わえる内容。ガチガチのノイズが歯切れよく打ち込まれる"Music For Leaving"が特にお気に入り。

Pumaのmyspace
ジャンルがExperimental / Rock / Shoegazeとなっている。エクスペリメンタル・シューゲイズ!その手があったか。

続きにライヴ動画。
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