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Peter Evans / Nate Wooley 『High Society』

いきなり関係ない話ですけど(いつものことか)。
年始にsissy spacekの4枚組について書きましたけど、この人たちの新しい音源がまたいくつか届いたんですよね。
で、その中にあったやつで、58曲入り11分、ってのと、75曲入り13分、ってアルバムがあって。
中身はノイズグラインドコア~ハーシュノイズといった感じで、4秒から30秒の曲が入っていると。
まぁこれ聴いたら10秒くらいのものは結構曲になっていて、10秒って長いんだなーとか。
レコーディングどうやってんだろうなーとか。
そういうアルバムもありますよという話ですね。
あんまり面白くないですかスミマセン。


で、話は変わって…今日のアルバム紹介ね。

High SocietyHigh Society
(2011/07/05)
Peter Evans & Nate Wooley

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インディ・エクスペリメンタルレーベルCarrieの10番目のリリースであるこのアルバムは、アヴァン/フリージャズ界隈で今をときめく?トランペッターPeter Evans(こちらにソロ作の感想など)とコチラもフリー界隈のベテラン・トランペッターNate Wooleyのデュオ即興作品。全6曲1時間。
しかしこれがエライ不親切なパッケージングで、アルバムタイトルも、曲タイトルも、どこにも入ってない。ついでにitunesのライブラリにも登録されてない。おやと思ってグーグル先生頼りにレーベルの公式サイトを当たってみると、そこにやっと載ってある。LPとかでたまに曲の切れ目が分からなくて区分意味ねぇみたいなのあるけど、こういうのどうなんすかね。

といきなり文句かい!ってな感じで、しかしジャケ裏はカッコイイ。でん、と、"AMPLIFIED TRUMPETS"と書いてある。いいねぇ心躍るねぇ…ウッカリこれがアルバムタイトルかと勘違いしたけど違いましたよ。
というわけで内容はなんと、アンプで増幅して歪ませたトランペット2本による、強烈なノイズ即興。激シット。

まず流れ出してくる音からして、フィードバック混じりのハイトーンと増幅された金属的操作ノイズ。どっからどう聴いたってトランペットの音になんか聴こえやしない。エレクトロニックノイズ~フィードバックギター~メタルパーカッションといった風なサウンドを行き来しつつ、来たよ来たよの勢いでぶち撒けられる極悪ハーシュノイズ。
聴き進めていくと一応トランペットの体裁を保って聴こえるパートもあるんだけど、ほとんどはそうと言われなければ信じられない音鳴りっぱなし。これは単純にトランペットをアンプにぶち込んで歪ませて、って話じゃなくて、二人がこの楽器を総合的に捉える本当のプロフェッショナルだから出来てると思うんだけど、とにかく想定外の音が鳴りまくる。呼吸や声を増幅させた音なんかも頻繁に聴こえる。音の区別は良い意味でつかない、というか、アヴァンギャルドな方法を用いすぎて本当に楽器が本来そうあるべきという原型を留めていない。いや、それは順が逆で、本来楽器を奏でるという行為には"べき"なんて言葉は要らないはずなんだろうな。ベキベキって音ならここで鳴ってますけどね。
メロディ的な要素は皆無で、印象としてはジャズよりもノイズ。電子即興と言われても違和感がない程。John Wiese & C.Spencer Yehのアルバムの横に並んでてもおかしくない。
全編において轟きせり上がり共鳴し、裁断しのた打ち回り、叩いて潰して切りつける容赦のない雑音スプラッター。正直言ってどこに向けてるのか全く分からないんだが、しかしスゲーアルバムだこれ。たいへん自分本位な書き方をすれば、僕は大好きです、そういう音。まーレーベル公式で聴けるので、こういう音の中に昏い喜びを見出す人は買ったらいい。

このアルバム聴く時に絶対気をつけて欲しいことがひとつあって、僕はよく言うことであるんですけど、これは特に…。爆音で聴いてください。表現の襞の中に分け入って、鼓膜を圧す音圧を感じてください。そんな一枚のご紹介でした。


続きにライヴ動画など。
この二人の演奏は結構見つかる。
 

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