JAZZ非常階段 『Made In Japan』

季節の変わり目、急にぐっと気温が下がってますが、皆様お体お変わりないでしょうか?
僕のほうは今週頭、喉をやられてしまって苦しんでおりました。
っていっても気候のせいでは全然ないんですけどね。じゃあ今の前振りなんだよって話ですけど、まー日曜にライブ見に行ってたせいなんですよね。ジャズの殿堂新宿ピットインにライブなんか見に行ったら、そりゃ喉嗄れるわって話なんですよね。
絶叫しっ放しでしたので。


made in Japan〜live at Shinjuku Pit Inn 9 April, 2012made in Japan〜live at Shinjuku Pit Inn 9 April, 2012
(2012/09/30)
JAZZ非常階段

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日曜にピットインで何やってたかっていうと、ノイズの生ける伝説・非常階段がJAZZ非常階段と称する特別編成で演奏を行っていたのですね。チカモラチの時はメルツバウ呼ぶし、どうしたんだピットイン。っていう。
今回のJAZZ非常階段の企画は二度目で、今年の春に行った公演の音源の発売記念GIGと銘打ったもの。で、その音源が↑これ。
実際にリリースされたのは二枚で、スタジオ盤・ライブ盤とあり、上のはそのライブ盤(スタジオ盤はこちら→『
made in studio』)。
内容的にも対極のものになっていて、スタジオ盤はメンバー間でいくつか編成を分けた複数トラックを収録。ライブ盤は全員での演奏、40分一発。
編成は
JOJO広重 - gt
T.美川 - el
コサカイフミオ - el
JUNKO - vo
坂田 明 - sax
豊住芳三郎 - dr

で、先日のライブではさらに

勝井祐二 - vl
岡野 太 - dr

の両名が参加。
でそのライブの演奏が凄まじかった。
今回一応音源のタイトルで記事を立てたものの、実際に目にしたものについて書きたくて仕方がなく。

ライブは大きく二部に分かれていて、前半は計8人の演奏者が半々に分かれて順に演奏。
こちらは個々の音がよく聴き取れて、まぁピットインでもありだなぁという感じの即興演奏でもあり…という感じ。
こうして見ると非常階段ってみんながみんな極端な演奏者だなぁというか。だからああいうスタイルでも音が団子になって何してるか分からん…みたいな事態にならないのだろうなぁなどと思った。
で、とんでもなかったのが後半。全員での演奏。
前半部では誰からともなく音を出すように始まっていたセッションだけれど、ここでは広重氏の気合の一声とともに演奏者全員が雪崩れ込む展開。雪崩れ込んだその先は、爆音の坩堝、坩堝、坩堝、ノイズ桃源郷。
互いに過剰に音を埋め合うツインドラム、インキャパシタンツとして単独でも充分な破壊力を持つ2台のエレクトロニクスセットを軸に、凶悪ノイズジャムが繰り広げられる。ギターとアルトは上方にて錯乱したノイズを撒き散らし、エレクトリック・ヴァイオリンはエフェクトをふんだんに使用して空間を押し広げるアプローチ。圧倒されるのは常時スクリーミングのヴォイスで、このJUNKOという人の全く他に類を見ないパフォーマンスは非常階段という極端すぎるバンドを象徴している気がする。
演奏半ば、アルトの坂田さんがおもむろにサックス用マイクを引っつかみ、絶叫。オーディエンスもこれにはヒートアップして絶叫で応える。そこからはもう場が天上の地獄のようなトランス空間と化してしまって、エレクトロニクスのコサカイ氏がアンプを抱えて客席に突入、客は腕を振り上げ絶叫しまくり、ここは本当にピットインなのか…もう数え切れない程来ているけど、こんなピットインは初めて。

ライブアルバムはラスト10分が興奮しきった観客の鳴り止まない拍手、絶叫に充てられている。
演奏が終わり、ピットインの小粋なジャズのBGMがかかる中、収まらんといった風に異様な盛り上がりを見せる場の異常な空気が収録されている。これも中々スゴイものがあるけど、今回のライブでは更に上を行ったブチ切れたテンションになっていて、そう、ここは驚くところなんだけど、あまりに鳴り止まない拍手に、なんとあの非常階段がアンコールに応えるという事態に。
もう一発、一瞬の轟音の嵐を巻き起こしてステージを去っていった。
まー頭おかしくなりそうな演奏で、この日のパフォーマンスには記事の頭で書いたとおり僕も手を振り上げ絶叫しまくり(ライブでこんなことになるの何年ぶりだろ?)、こういうの書くの如何かとも思うけど、正直な話、何度か泣いた。それぐらいに感情が限界まで引っ張られる、そういう音楽だった。

しかし即興やるものとして考えさせられる演奏でもあって。
なんていうか大編成の即興っていうのは本当に難しいところがあって…。何も考えず、空気というかパーツみたいに演奏してても音になってしまう(ように錯覚する)ゆえに、全体で聴くとこなしてるような無難な音になってたり、固まって団子作ってしまったり…。当たり前のことだけど、演奏者それぞれが意識的に音を出していかなきゃいけないってのがハッキリ出てくる。その点、この人らは全員がソロとるような極端な演奏。崩壊と構築を同じスピードで繰り返しながら疾走するようなスリリングな演奏で、本当にギリギリのところで音が成立している。
過激で過剰な音ではあるけど、もしかしたら集団即興ってのはここまでいってやっと完成なのかもしれない。


いやもうほんと頭どうにかなりそうな最っ高のライブでした。
何だろう?僕はやっぱりノイズが好きなのだなぁと思った。
心が洗われるってこういうことなんだなぁっていう。
音源の演奏も素晴らしいけれど、生のほうが更に更にアレなので、次の時にはぜひ。
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