Luis Lopes Humanization 4tet 『Live In Madison』

liveinmadison

ギタリストLuis Lopes ルイス・ロペスを中心にしたポルトガルの野獣ジャズ4テット、Humanization 4tetのライヴ盤。
11年、合衆国ウィスコンシンはマディソンでのライヴの演奏を収録。
アマゾンにもないしどうも手に入りにくい?僕はディスクユニオンでたまたま買えたので問い合わせてみるとよいかも?
スウェーデンのAyler Recordsからで600限とのことなので、まぁ無くなることはないと思うけどお早めに。

このバンド、Clean Feedから出てたスタジオ盤はそこまで暴れてる印象はなかったんだけど、このライヴ盤はとても良かった(あとこの後に聴いた同じくアイラーからのスタジオ盤『Electricity』も次いで良かった)。
やっぱこの手の脳筋っぽいフリージャズバンドはライヴでこそ真価を発揮するって感じでしょうか。

Luis Lopes - electric guitar
Rodrigo Amado - tenor saxophone
Aaron Gonzalez - bass
Stefan Gonzalez - drums

というスタンダードな4テット編成で、しかしアルバムに入っているブックレットの写真とか見ると全員が全員顔が野獣で凄い(っていう表現をツイッターで見たんですけどその通りだと思いました)。ベテランハードコアバンドみたいな感じだ。特にドラムのおっさんは巻いた長髪にアゴ髭タンクトップで、ちょっとジャズの人には見えない。
そもそもライヴの写真とか見ても客がタトゥーバリバリ入れまくった人ばっかで二万電圧か?って感じに…って見た目の印象から入っているんですけど、見た目に負けず音も男らしいんだこれが。

トラック1、ロスのサクソフォニストArthur Blytheなる人物の書いた曲らしい"Bush Baby"はワウがかったギターのリフが印象的なモード曲。
ワングルーヴでゴツいファンクを打ち出すリズム体と、ブチギレサックス&ギターというまぁ分かり易い演奏、しかし各自ソロの暴投ぶりがとんでもない。
テナーはテンションが上がったら拍無視で限界まで音を突っ込むフリーバップスタイル。上ずって巻きまくりなフリーク演奏に、絡むギターも微妙に荒れ始めて…で、このギターのソロ。凶悪な歪み・ワウ・フィードバックノイズの絡みまくるジャンクな演奏。最早楽曲もリズムも完全無視して暴走していて、なんかちょっと頭おかしい人のやつだこれ…。

続く"Jungle Gymnastics"はその頭おかしいロペス氏による曲。スタジオ盤『Electricity』にも収録されてて、そこではフリーなリズム体とカッチリ合わせたフロント楽器の組み合わせという形の曲だったんだけど、今回のライヴ盤では曲の尺が4分半から7分半と大幅に伸びていて、そこから推して知るべしなカオティック・インプロ渦巻くマンホールの下の少宇宙めいた楽曲になっておりますぞ。
たまーに入るテーマ部らしいキメだけ合わせて、あとは全員大体フリーみたいな感じで飛ばす飛ばす。こいつら全員が暴れ者なのでもうしっちゃかめっちゃかで、特にギターヒドいなコレ!ガチャガチャガチャガチャ~ってやってる調性とか存在しない演奏は若かりし日のアート・リンゼイとかも思い出させるけど、僕が思ったのはガッチャマンクラウズのはじめちゃんでした(♪ガ~ッチャガッチャガッチャ~)。
ロペス氏、ジミヘンを崇拝してるそうで、どこがやねん!て感じなんですが、多分ジミヘンの前衛的なとこばっか吸ってこんな変なおじさんに育っちゃったんでしょうなぁ。

そして強力なのはなんと言ってもラスト"Dehumanization Blues"。
タイトルからしてバンドのテーマ曲みたいな感じもするこの曲、いきなり雄臭えブルージーなメロディからリズムチェンジ、キメと移行して超高速4ビートのフリーなインプロという慌しい構成。
しかしこのインプロ部がかっちょいい。まぁ全員暴走のお決まりパターンではあるんだけど、ガチガチのリズム体にサックスブロロロロでギターギュロロロロみたいに言ってればもう何でもいい感じがある。ここでのギターソロは最早完全にギターという楽器の役割を放棄したノイズ塊であり、ただただ爆笑するしかない。サックスも俺も俺も!的な感じで絡んでくる後半部は盆と正月とドゥーマスデイアポカリプスが同時にやってきたような気持ち良さ(?)があるな。
その後のブレイクからドラムソロ、後テーマの流れのキッチリしたキマりぶりは、あ、こいつら仲いいんだろうな、と思わせる。


というわけで以前にもちょっと書いたLuis Lopes氏のバンドHumanization 4tetのライヴ盤でした。
ポルトガルっちゅうとジャズがどんな感じなのかよう分からんのですが、いやこれはイイ、The Thingみたいな感じでライヴは基本全員半袖、Tシャツだろうなという暴れん坊フリーでしたん。
ほんと勢い的にはパンク、ガレージな連中で、活入れてくれます。
爆音推奨。
大事なことなのでもう一度書きますが爆音推奨です。


続きにライヴ映像など。
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