Michael Francis Duch 『Tomba Emmanuelle』

ジュラシック・ワールド観に行ったんですけど、すばらしかったな。
自分はちびっこの頃毎年飽きもせず見ていたような世代なんで、あのメインテーマがお馴染みの主題に達した時にどうしても泣けるし、クライマックスでシリーズの主役がやっと姿を現したところでもボロボロ泣いてしまうわけですよ。
家族との和解であり、はじめての冒険であり、生と死を知ることであり…結構ベタな主題の取り方をしていますけど、そういう核が変わらないからこそ…変わらないためにアップデートする…みたいなことが嬉しいし…なんていうのかな、全然自分で言う事ではないけど、それなりの時間を生きたり、それなりの数の映画を観たりするうちに、こういうものが陳腐になって鼻で笑うようになってしまうんじゃないか、って思っていて、でも実際はむしろ尊いって感じられることが嬉しい、みたいな…。
クリス・プラットが頑張ってるから言うわけじゃないですけど、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーなんかと同じく、少年であったときがあって良かったなあ、あるときに少年であって良かったなあ、って思える映画でしたねえ。
映像的には予告でもインパクト一番のあの海竜がやっぱIMAXの全力と言いますか凄まじいんですが、それよりもそれを見た主人公兄弟のリアクション、そこがこの映画の輝きを象徴するような箇所だなと思いました。


あとですね~なんと9月John Wiese ジョン・ウィーズが来日します!
当ブログでもたびたび取り上げておりますが、世界最高の音楽家の貴重な来日公演となりますのでお見逃しなく。
スケジュールはこちらにある通りで、現在は9/19~21の東京ブックフェア(三日間というの展示か何かやるのかな?)と9/26の秩父4Dが決まっているようですね。他の公演があるのかどうかは今本人に聞いていますので情報しばしお待ちを。


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tomba emmanuelle
Tomba Emmanuelle [Analog]
自分が買った盤は同内容のCDがついておりまして、うちのLPプレイヤーはあまり低音が出ない為内容的にとても助かったんですが、ツイッターでうちのには付いてなかったよ~との情報ももらいました。どうなんでしょ。とりあえずアマゾンではデジタルでも売ってるようですが。

この人は前にも一度取り上げたんですが、まあ異端の現音系ベーシスト。ウォルフやカーデュの図形楽譜のベースソロ演奏に取り組んだり等。
紹介するのはノルウェーのSOFAからの2014年作LP。

今回の『Tomba Emmauelle』は本人によるコンポーズ。
この曲はオスロの博物館で三度演奏され、一度目は4人のコントラバス奏者によって、二度目は7人のコントラバス奏者によって、そして三度目がMichael Francis Duch ミハエル・フランシス・ダッチ本人によるソロ演奏。このLPはその本人のソロによる演奏を丸々収めたもの。

前作でもアルコ(弓弾き)の変幻自在の妙技が冴え渡る演奏を披露していた彼、今回もほぼアルコオンリー。と思われる。
そして内容は…なんと30分間に渡る超重量級の暗黒ドローン!
LPではA面B面でパート1・2に別れているけどCDではブッ通しで聴ける鬼気迫る演奏。

会場の反響と大きなホロウボディを持つコントラバスの性質を十二分に生かしたプレイで、音はいくつかの場面を切り換えつつも基本は変化のない持続音なのだけど、それゆえに?ダイナミクスの変化に意識のリソースを大きく割いた表現で聴かせてくれる。
エディットは行っていない旨の表記があるけど、とても一本のベースから生み出されているとは思えない驚異的な、無限の闇の奥で揺蕩うようなディープな音響に圧倒される。そして録音の精度の高さか、この音源、とにかく異様な低音。でかい音で聴いていると普通に頭が痛くなります。でもそれを押しても爆音で聴くのにとんでもない気持ち良さがあるので困りもの。
音の持つ揺れや倍音の拡がりの変化、それに時には放射状の短い刻みも交えて、あくまで同じ波に乗りながら…ひとつの大河が幅を変化させたり緩く蛇行しつつ下っていくように…展開する演奏。
調べているとSunn O)))のStephan O'Malleyと一緒にライヴをするというフライヤーが出てきたりして、まあそれも納得の内容。

ベースソロのドローン作品というとKasper T. Torplitzなんかもあるけど、この『Tomba Emmanuelle』もまた並ぶ程のとんでもない傑作ベースソロ作品でしょう。
なぎ倒されたい人におすすめ。


続きにライヴ映像など、この人は本当に型に囚われない人でメチャ面白い演奏いろいろあるんで必見です。

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