Kasper T. Toeplitz 『Almasty』

この前ボーダーラインって映画を観たんですけどスゴかったですね。
大麻合法化したり、大統領候補のトランプがメキシコとの国境に壁を作るとか、全部この麻薬戦争まわりの話だったのですね。
以前から世界の悲惨を知りたければ メキシコ 事件 でググってくださいと言ってるんですけど、それを点じゃなくてベットリ世界にこびりついた汚れで見せられた感じですね。
それでいまリアルタイムの現実が大体映画の中で起こってた事と同じようになっているってのが全く笑えないと。
なんかゴモラあたりの映画にも近いのかな。鑑賞後なんとも胃が重くなる映画。


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almasty.jpg
art into life屋さんでどうぞ

ワルシャワの現代音楽家Kasper T. Toeplitz カスパーTト―プリッツのソロ最新作。
以前にも書いたけど、この人といえばベースソロ。
5弦ベースに4本の共鳴弦を追加したカスタムベースを自作のプログラムに通し奏でられるハードコアドローンは、ベースソロ要素全くなし。ある種究極的というか、ベーシストとしてのひとつの理想像かな自分にとっては。

Almastyというのはいわゆるビッグフットのロシアでの呼び名らしい。
まぁそれはよく分かりませんけど今回も例によって57分1トラックの超重量級コズミック電子ノイズドローン。
無音から始まって遥か彼方から徐々に徐々に音の波がやって来るというお馴染みの展開。
曲の流れはきわめて緩慢で、3分すぎでパチパチと表面を接触不良音が粟立ち始める、ここまでまるで変化なし。
ヴェールのような持続音に変わってきめの細かいノイズが全面を覆い始めると、それを皮切りに多様な質感を持ったノイズが入れ替わり立ち代わりに表層を形成していく。
やがてグッと低域が盛り上がり音は濁流の様相を成し始めるのだが…。

再三書くけど、ホント清々しい位にベースギター要素皆無のエクスペリメンタルノイズである。
前ライヴ映像見た時、ベース持ってはいたけど全く触らずに黙々とラップトップ操作してたからなあ。
楽器を前にして見えている世界が違うんでしょうなあ。

間近で滝の轟々と落ちる音を聴いていて、それが全部電子音に置き換わっているような感じ。
中盤にかけては重く大きな音の粒が叩き付け痛いほど。ってか耳に圧感じるしこれ繰り返し聴いてたら耳悪くなるだろうな。
一貫してそういう滝ドローンが続いていく中、後半にかけてふいに圧が引き、高域の多重のフィードバックのような音だけが残る。
このパートにかけては彼が別で手掛ける現代音楽系の弦楽コンポーズもの、不協和音めいたドローンの感触。それ、ベース一本で出来たんかい!っていう。
クライマックスの5分間は地鳴りの如き超低音のみのパート。これはひたすら怖い。

とこんな調子で毎度ながらやってくれるよト―プリッツのおっさんは…。
この凄まじい音作るんだったらあの髪形でも許しますよそれは(ついでに何様だよお前は)。


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