Hedvig Mollestad Trio 『Black Stabat Mater』

2週に一度ほどyoutubeでhorror trailerで検索して日付順にソートして上から見るというのをやっていて、新作ホラーの予告に関してはチェックできる限りすべてチェックしているんだけど、その中で先月グッと来たもののひとつに"The Woods"という映画の予告があって。これ映画の詳細とかは全然分からないんだけど、ダークで寒々しいアレンジの"見つめていたい"のカバーが使われていて、とても印象的だったんですね。
でも情報自体は全然ないんで、何だろうと思っていたら、ここにきて驚きの新情報が出てきた。
予告の動画タイトルが昨日になって突然変えられる。見てくださいこの予告のタイトルを。
なんとこれ、ブレアウィッチ・プロジェクトの続編だったのですね。
情報は完全にサプライズ公開で昨日になって突如として日本公式サイトも開設と。
この驚愕の企画、仕掛け人はアダム・ウィンガード&サイモン・バレットとのこと。この二人、00年代のジェイソン・ブラムのような存在感を見せてきてますね。
僕が初代ブレアのことをどれだけ好きかというと、DVDとブルーレイは勿論(作中に音楽は使用されてないのに出ている)イメージサントラまで持っている程なんですけど、これは人選も納得で期待大ですよ。
楽しみ~~~

あと『星野、目をつぶって。』ってマンガ読んで、これ、タイトルが『百瀬、こっちを向いて。』のパロディになってたり、各話サブタイもちょっと前のJポップから取られてたり非常に自覚的な青春マンガなんですけど、めっちゃ良くて。ただ内容はタイトルで検索するだけでもネタバレするデリケートなものなんで、前情報入れずにただ読んで欲しいなと思いますが。
この手の個人の名前を指名するタイプのタイトルの青春/ラブコメってとても増えたけど、これ、所謂ハーレムみたいなものから次のモードに移ったってことなのかなと思って、面白いと思っている。考えてみれば昨今話題になるこの手のものってみんな一対一、サシの関係性を扱ってるので。
ハーレム的な一対多の、複数の選択肢の中からよりベターな、比較検討したものを…って見せ方は、マーケティングというかキャラ商売としては正しいんだけど、それで恋愛とか描こうとすると違うなっていう。それよりも最初から相手は決定されてて自分には選択の余地はないんだけど、それを自分が選んだものとして選び直す、そういうものじゃないですか、なにかそういう関係って。
年収とか身長とかさ、比較検討の参考になる要素って、それゆえに相手を選びましたって言ったらもう寒々しい話なわけじゃん。じゃあ説得力のある選択の理由って何かというと…、理由はないけど…わかりません…気付いた時には…そういうものでしょ。そこには原理的に他者って少なくとも別の選択肢みたいな形では介入し得ないというか。
エンターテインメントにはなり難いのかもだけど、それを描こうとしているものが評価されてきてるって自分的には結構面白いかな。

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もーーー前置きが長いよ!サモエド!って感じなのですが…そういえば今書くのも謎なんだけど前回の記事で記事番号500でした。実際には一回大整理して消した記事もあるから現在500の記事があるわけではないけど、全音楽ブログ界隈(?)に完全黙殺されたままここまで描きました、ありがとう


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BLACK STABAT MASTER
過去記事など
もはやルネ・グラモフォンの看板バンドのひとつとなった感のあるHedvig Mollestad Trio ヘドヴィグ・モレスタッド・トリオ3年ぶり・2016年最新作。4枚目か。
Elephant9、Scorch Trioなど同レーベルの名だたるリリースが揃う2枚組LPライヴ盤シリーズでもまもなくリリース予定あり、めでたい。



ロックンロールぶっ聴いてるか?
引力から逃れて長い長い旅に出る準備は?
アルコールが揮発するまでの間の短い夢と濃い霧の中で、一夜の過ちに身を焦がす用意はいいか?
ロックンロールぶっ聴いてるか?
トランジスタとトランジスタの間に挟まれた抵抗みたいにもみくちゃになり、
あるいはダイオードの隙間を潜り抜けた信号のようにささくれて、
ただ出力されたいと出力されたいと願う願い続ける原始的で単純な響きを知ってるか?
ロックンロールは?ぶっ聴いてるか?
73年、マディソン・スクエア・ガーデン、ソング・リメインズ・ザ・セイム、騎兵隊のように土埃をあげるリズム体と無限に続くギターソロの渦に呑まれながら、幸せな瞬間をずっと味わって死にたい、永遠に生きたいと思ったのは?
ロックンロールぶっ聴いているか、ギター、ベース、ドラムス、コーヒーとタバコ、死と生、真空管、スプリング、ウーファーとツィーター、ディレイ、ドライヴ、ファズ、汗、生、汗、死、憂鬱と退廃と官能と厚みのあるピックと終わりの革命の最後の苦い記憶の中の君は少年兵で、そこから出る方法を気付かずに、ただドアノブを回す方向が逆と気付かずに、震えて、ロックンロールぶっ聴いてるか?いつ終わってもおかしくない瞬間がずっと続いてほしいと願ったのは?

ロックンロールぶっ聴いてるか?
5トラック33分の中に全部あるか?
針を落とすと間髪入れずに叩き付けるサイケデリックなグルーヴに躓かず足を乗せられたか?
絶え間なくおしゃべりするスネアとベースが流れるように形をかえて、恐れることなく無限の愛の歌を吐き出し続けるギターの響きに手を取られるまま"Approaching"、ド派手に崩れ落ちるアウトロから直結する"On Arrival"、世界の終わりのように降り注ぐフィードバックの渦、即興的に連なっていく酩酊のジャム、14分間の暴動、まだ生きてるか?
ロックンロールぶっ聴いてるか?
"In the Court of the Trolls"、深い深い残響の中でまた新しいサイケデリアの雷雲の一群がやって来たのを感じるか?
クジュファックドアウトザピーセズオブミュージック、あるいはやっぱりここにすべてがある。何度でも言う。ボリュームは限界まで上げてるか?
"-40"、ここでもモチーフを引き継いだまま、荒涼の中にミニマルなギターがただ一定のコードを刻んでいる。ずっと何かを待ちわびて。
"Somebody Else Should Be on That Bus"?
ロックンロールぶっ聴いてるか?
"Somebody Else","Should Be on That Bus"?
全く別の悪魔のようにベースリフがやって来て、ドラムスが加わり、唸り吼え叫ぶようなギターの狂おしい歌がもう一度響きわたる。4分半のタイトな暴風雨に根こそぎ心を奪われて、それでもう一度分かるのだ。これは恋に落ちる瞬間の音楽だったと。
だから打ちのめされて、朝に追いつかれて、心は割れちまって、それでもずっと待っているんだよ、そこに辿り着けるのを。君の愛の降り注ぐそこに辿り着けるのを。


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