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Sonic Youth / Mats Gustafsson / Merzbow 『SYR 8 : Andre Sider Af Sonic Youth』

前の記事にギタートリオでのインプロセッションの音源を追加しときました。


SYR 8: Andre Sider Af Sonic YouthSYR 8: Andre Sider Af Sonic Youth
(2008/07/29)
Sonic YouthMats Gustafsson

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そんなわけで最近聴いたのはこれ。

ソニックユース、マッツ・グスタフソン、メルツバウという、その界隈(?)では言わずと知れたアーティストたちの共演ライヴ盤。
2005年のデンマークでのライヴを収録している。ワントラックのみの潔い内容で、1時間のインプロ。
ソニックユースはキム&サーストンとラナルド、スティーヴ・シェリーの編成にジム・オルークが入った形。今回はインプロということでアヴァンギャルドな面を前面に出してはいるんだけど、それでも彼らがロックのフィーリングやある種のポップさを演奏に持ち込んでいる。演奏の始め、"Save Us All..."と歌うキムがその象徴か。そういう形になっているのは、他の2人のアーティストがアヴァンどっぷりな演奏をしているためであるように思う。
マッツが19分過ぎからかますソロなんか、シェリーの踏むハイハットのビートよりもサーストンが放射するアブストラクトなホワイトノイズの海にこそ調和してしまっている。メルツバウにしたって、いつものノリで一人エレクトロノイズカオス空間を作り出していて共演者は大変そうだ。

尤もインプロがその定義上予定調和からどこまでも離れた(ところを目指す)音楽であるとすると、なぁなぁの思いやりあいに満ちた演奏よりは音による殴り合いのような演奏がいい演奏であるというのは言える気がする。実際、この演奏には常に破壊的な緊張感が満ち満ちている。28分前後のノイズカオスなんかはもうギリギリのところまで行っていて、こういうものを聴くとSUNN O)))なんかもある地平ではポップと言えるよなと思う。

しかしなんて演奏だ。
この手の音楽で、このメンツで、ってことで当然聴けばスッゲー疲れるし、そもそもそんなに頻繁に聴きたくなるものでもないんだけど、しかしこうやって感想を書こうと思って改めて聴いていると本当にアレだ。うわぁーってなる感じ。
上でソニックユースがポップさを持ち込んでいる、てなことを書いたんだけど、そこで言うと一番すごいのってこういう音を一時間聴かせてしまえることだと思うんすよ。それは耳触りが良いとか起伏に富んだ展開とかずっと浸っていたい美しい音色とかでは全くなくて、演奏のちょっと形容の難しい巧さに由来している。そこがこの人たちが"アーティスト"たる所以なんだろうな。


過去記事より、サーストン・ムーア、マッツ・グスタフソン、ジム・オルークの参加しているインプロバンド、Original Silenceについて以前に書いたもの
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