FC2ブログ
 

 

冬の花火

青い花、完結しましたね。
素晴らしい作品でした。

最初"fin."って出たときは「え!?」って感じだったんですが、よく考えるとあの幕切れの仕方っていうのは深い。何か、派手に終わらないこと、むしろ波が引くようにスッと終わっていくことに意味があるような。

見ていてずっと、同じJ.C.STAFFのとらドラ!と類似したお話だと思っていて。
季節が移ろっていってその中で通過していくイベントも似ているし、群像劇的なスタイルも似ている。さらに本質的には、誰もが恋をしていて、しかもその想いは例外なく行き違っているということ。そこにはラブコメ的な温室感ではなくて、恋うことの痛みばかりがあるということ。
ある意味では2作かけて同じテーマを描いているとも言えるわけですが、しかしその結末は真逆なんですね。

とらドラ!のキャラクターたちは痛みを受け入れることで温室的な日常から外へ出て行っている。最後が卒業式のシーンになっているのが印象的です。
それと比較すると青い花のラストシーンって、どうも4コマ漫画の定番ネタ「1コマ目に戻る」的な感じに見える部分がありまして。というのもきっと、ふみちゃんはあーちゃんには告白しないと思うんですね。今までのお話を振り返ればそのことは予想できる。で、あーちゃんって日常の象徴みたいな子ですよね。メインヒロイン的な立ち位置にありながらも、お話の中で人間関係の外部にいる。彼女は恋をしていませんよね。むしろ恋に疲れた人が羽を休める場所、みたいな。
だから最終的にそこを選ぶふみちゃん、っていうのが面白くて。空気公団の演奏するオープニングテーマの"青い花"の歌詞は「好き」だとか「愛してる」だとか言わなくて、代わりに「君がいてよかった」とだけ言っています。なぜだかあの歌ってすごく痛く聴こえる部分があるんですけど、それはふみちゃんのある意味で想いを断念している感じにつながってるのかなぁ、と思います。

「痛みを知って(受け入れて)日常に帰る」っていう選択肢ってかなりキツい選択肢のようにも思えるんですけど、一方で倫理的な感じもします。温室空間に耽溺するっていうことと温室空間を守るっていうことは違う。たぶんふみちゃんはあーちゃんを守りたいんだと思っていて、しかもそれが自分勝手なことであるのも知っている。最後の学校のシーンでふみちゃんがあーちゃんをリードしているのが象徴的ですよね。
そして、ラスト。何もない真っ白な景色の中で静かに物語が終わっていくのは、その先に地続きの日常があることを示しているようにも思えます。



そんな感じで、なんでブルーレイ出ないのかと若干憤りつつもDVD購入する所存です。
あとは最近東京マグニチュードとGAがもの凄くもの凄い(ここで東京マグニに「面白い」という言葉を安易に使うのが躊躇われました)ので、悩んでいます。3作品いくかもう。
スポンサーサイト
 

Comment

 
 






(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可

 

Trackback

 
 
http://teardropmissingpiece.blog115.fc2.com/tb.php/172-aaca73ab
 

プロフィール

 

伊達さん

Author:伊達さん
恐怖と雑音と
カワイイだけがオレの信仰
about

拍手する

 

最新記事

 
 

カテゴリ

 
 

月別アーカイブ

 
 

検索フォーム

 

 

twitter

 

 

リンク

 
 

FC2カウンター

 

 

RSSリンクの表示

 
 

最新コメント

 
 

最新トラックバック