Box 『Studio 1』

boxStudio1.jpg
Boxは、映像作家のフィリップ・ムラーキーによって彼のプロジェクトのために選ばれた4人のミュージシャンによるグループで、この作品は彼らが2日間という短期間で録音した即興演奏を収録したもの…だそうだ(だいたい解説そのまま)。
メンバーはギターにラウル・ビョーケンハイム、ベースにトレヴァー・ダン、キーボードにストーレ・ストーレッケン、ドラムがモルガン・オーギュレン。まーこうしたインプロ/フリージャズ界隈じゃ相当に凄いと言われている人達なわけだけど、名前出しても分からない方も多いと思うのでここではこんな感じで。
聴く前は勝手にかなり無茶苦茶な内容なんじゃないかと想像してたんですが、各々の持ついい意味でポップな部分がぶつかり、普通にカッコいい音。
こういった印象のもとになっているのは恐らくリズム体で、残念ながらドラムの人は名前を存じ上げないんですが(いや参加CD持ってるかもしれんけど。掘り返しても分からず)、ベースのトレヴァー・ダンはロック出身の色が見え、ここでは極めて明確なビートを打ち出している。
インプロってのは破壊していく方向と構築していく方向があって、例えばThe Thingなんかはロックの曲を取り上げながらそれをめちゃくちゃに壊したりする。それに対してBoxがやっているのは構築の方向で、気まぐれなギターとキーボードからドラムがフレーズを拾い上げてリズムパターンを作り、ベースが乗っかって、その上でフロントが奔放に暴れる。"untitled 9"でノイズ的なプレイから徐々に形を為し最後にはこれぞビョーケンハイム印なロックなインプロに入っていくギターや、"untitled 7"のアタックの強い音色のキーボードが音数を増やしながら空間を作っていく様なんかがそのスタイルを象徴している。
まーすげえ演奏で、これをいきなり集まってパッと録りましたってのは本当信じらんねー。やっぱプロなんだな、って当たり前のことを思いました。

Boxのmyspace
もち試聴可。ギターのビョーケンハイムの率いるフリーロック(?)ギタートリオScorch Trio、キーボードのストーレッケンがトリオでゴリゴリのフリーファンクから抽象的なインプロまで演奏するElephant9(試聴できますが"Dodovoodoo"って曲が全ての楽器がとんでもねえ壮絶な演奏です)、ベースのトレヴァーがリーダーを務めるギタートリオで、ディストーションギターをうまく取り込んだ演奏が面白いTrio Convulsantなど、各メンバーの別プロジェクトも是非どうぞ。
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