FC2ブログ
 

 

きみといると 2

西の横綱

東の横綱

一人相撲を日本の国技に指定しろよもう!

きみといると2(アクションコミックス)きみといると2(アクションコミックス)
(2009/11/12)
かがみ ふみを

商品詳細を見る


ふと自分のついったーログを読み返したらこの作品への狂いぶりがヤバくて軽く引きました。
萌えマンガ読んでコンピ作るとか…言っちゃってるよこの人…

続き。
というわけで神すぎるきみといると二巻でございます。
まずカバーをめくった扉の絵でもう幸せになりましてね。
一巻と比べてみてくださいよ。二冊使ってこれだけの小さな変化を描くのがこのマンガなんですよ。
もうね。何だこれはと。ふざけるな本当にありがとうございますと。

ひとつひとつの瞬間をゆっくりと重ねながら進む、平凡な恋未満マンガです。
このマンガは本当に薄色で、話にアクセントを加えるような特徴というか、フックがないように思うんです。にもかかわらず、奇跡的におもしろい。おもしろい、ドキドキするしニヤニヤするし、悶えるし転げるし笑顔になる。
以前書いた一巻の感想ではこのマンガにかかってる魔法はなんだろうってことが分からないままだったんですが、少しづつそれが見えてきた気がします。

んっ
めくると
ぱっ

ある一瞬をどうやって描写するかって部分が、非常に巧いと思うんです。
一瞬が長かったり短かったりする、っていう感じを、コマ割りやページ割りを使って表現している。しかもそれはキャラクターの体感時間と同期していて、だから岩井くんや山河さんが長いと感じている一瞬は読んでいるこちら側にも長い。このドキドキはそのせいなんじゃないかと。
素朴な絵柄と大きくシンプルな漫符、どこにでもあるような一瞬。そうやって画面の中では何も起こっていないのに、感覚としては違う。このことが表現するのはこういうことです。
つまり、ある一日や一時間や一瞬が、とるに足らない平凡なものであるとしても、そこにいてそれを体験している個人の中ではそうではないかもしれない。このマンガのタイトルは何でしたか。
きみといると。
なんだかこの言葉の意味が少しわかるようじゃありませんか。

ポチ
めくると
ぽっ


この一冊の中で最も美しいシークエンスといえば、何と言っても10話"ナチュラル・ストレート・シンプル"の前半部分でしょう。ふたりが水族館に行ったときの話…のはずなんですが、その水族館で遊んでいるシーンについては描写されていないんです。
ここでは、帰りの電車内で疲れて眠る山河さんと、それに和んだり萌えたりドギマギしたりする岩井君が6pにわたって延々と描かれています。相変わらずの常時千秋楽な一人相撲ぶりに転げるシーンですが、ここでの時間の扱い方はちょっと尋常じゃないと思うんです。マンガによっちゃ「デートが終わりましたよ」的な切り替えの一コマとして使うところを、ここまで引き延ばしている。それはつまり、ここで岩井君が体感した時間がそういうものだったからでしょう。
水族館ではしゃいで、というある意味ではお祭りなところを描くのではなくて、逆にそのあとにある平凡な瞬間を深く描きこむことで、その日のふたりを描写してみせる。直後に続く3ページ、さよならまでの何でもない会話がやけに口数多く描かれているのも、時間の流れがぎゅっと変わったような印象を持たせて効果的です。

というわけなんですが、やっぱり読み返すとこのマンガにかかっている魔法の本質は語るほど逃げていくなあという感が否めませんよ。ほんとうにすごいな。今週一番幸せになりました。



読むうちにitunesで"きみといると用パワーポップの名曲ハッピーラブソングコンピ"のプレイリストをほんとに作りはじめてしまったわけですが、最初に入れた曲がこれ。

Ozma - Eponine
"Can't you hear these words , Can't you hear these words I sing?"

同じバンドでこの曲のサビの直後、三拍子に変わるところがすっげえ美しいんですが、それが件の電車のシーンにぴったり。

Ozma - Wake Up
"Do something to help remind us of how we fell in love."
スポンサーサイト



 

Comment

 
 






(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可

 

Trackback

 
 
http://teardropmissingpiece.blog115.fc2.com/tb.php/190-7878be6c
 

プロフィール

 

伊達さん

Author:伊達さん
恐怖と雑音と
カワイイだけがオレの信仰
about

拍手する

 

最新記事

 
 

カテゴリ

 
 

月別アーカイブ

 
 

検索フォーム

 

 

twitter

 

 

リンク

 
 

FC2カウンター

 

 

RSSリンクの表示

 
 

最新コメント

 
 

最新トラックバック