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Fat Worm Of Error 『Pregnant Babies Pregnant With Pregnant Babies』

Pregnant Babies Pregnant With Pregnant BabiesPregnant Babies Pregnant With Pregnant Babies
(2006/03/07)
Fat Worm Of Error

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とりあえずこちらのライヴ動画を。


あらあらまぁまぁ、とでもコメントしたくなってしまう気の狂ったサウンドを垂れ流すのは、マサチューセッツの即興ノーウェーヴ・シット、Fat Worm Of Error。空いた口がふさがらない音楽って結構たくさんあるけど、これはアヘ顔っていう感じですか。
フリージャズ、ノイズ、スカム、パンク…みたいな要素も感じさせる無軌道なサウンドを、一見真面目かおふざけか分からないような…というか、多分ふざけたノリでやっている。"Special Bonus Thing"という、一曲目につけるにはおかしいタイトルの楽曲でアルバムは始まる。何だか分からないようなパーカッション的サウンドコラージュが四方八方から取り囲み、蝿が相撲でも取る様子をアンプで増幅したかの不快極まるギターノイズが侵入。絶叫とかならまだ分かるところを、ヴォーカルはなぜかハイトーンで調子はずれな即興ソングを口ずさむ。ラストはギターがハーシュに歪み、理解不能な世界を展開する4分間。
終始こういった調子で、40秒~8分とこれまた無軌道な楽曲が並んでいる。
"Cicades"で凶悪なハイテンションのエレクトロニクスノイズを聴かせたかと思えば、"La Mortdans La Ville Du Bois Vert"ではゴツいギターリフが導入になっていたりする。抽象的に音楽的追求としての演奏をしたいのでもない。キャッチーで確かなテンションを持った楽曲を演奏したいのでもない。スッカスカのバンドアンサンブルから何の前触れもなく意味不明なノイズ時空に突っ込んだりする。
ノーウェーヴやフリーミュージックやノイズ、あるいはインプロにさえ、何かその音をそのジャンルたらしめる文法や文脈がうっすらと存在している。だからアヴァンギャルドな音楽でもジャンル的な判断ができる。ただこのFat Worm Of Errorの音楽はそこを無茶苦茶に混ぜ合わせるようにして超えていってしまっていて、だからこれはほとんど純粋に破壊的な音楽とも言える気がする。音楽を構築するということを放棄してしまわないと、こういう音は出てこない。これが生真面目なアートフォームのような形態をとらずに、悪ふざけのようなサウンドとして出力されてしまっているということが恐ろしい。
ホラー映画ではよく「恐怖と笑いは紙一重」なんていうことを言うけど、この音にもそんなところがある。鬼気迫るものではないからこそ、逆に迫力がある。どこまでも捻じくれて、勢いで聴く事も許してくれないような音なので、頭のおかしいものもきちんと容認できる人だけどうぞ。


Fat Worm Of Errorのmyspace

何気にLPでもう一枚アルバムを出しているようなので、そちらも聴いてみたい。
こんな音楽をもっと聴けるなんて、導入してよかったLP環境!
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