A Place To Bury Strangers 『Worship』

皆さん!
ビア飲んでますか!
僕は飲んでいます、ははは。
そうです。僕はロックンロールが大好きなんです。


A Place To Bury Strangers 『A Place To Bury Strangers』
A Place To Bury Strangers 『Exploding Head』

で、

Onwards to the WallOnwards to the Wall
(2012/02/07)
A Place to Bury Strangers

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5曲入りEPのリリースがあって、今回…



WorshipWorship
(2012/06/26)
Place to Bury Strangers

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最新フル・レングス『Worship』のリリースと相成ったわけですね。
曰く"NYCで最もうるさいバンド"、ブルックリンの地下からやって来た最強ノイズ・オブ・ロケンロー、A Place To Bury Strangers。


スネア一発、いつになくハードに歪んだファズベースの硬質極まりないハンマービート、一瞬の煌きから即座に多層的なフィードバックをのたくらせるギター。深くエコー&リヴァーヴしたダルいヴォーカルが乗っかって、トレモロによる一瞬の抑制から一気に轟音を弾けさす。
破壊的なギターノイズの合間に見え隠れするメロディは意外にも叙情的なカラーがある。
ドラムブレイク、ベースリフのイントロを模した展開からの…全部ひっくり返すぐちゃぐちゃなファズギターの渦。綺麗に仕上げてスマートに締める気なんざ毛頭ない、積木は崩すために積み上げる。
3分間に凝縮されたAPTBS美学の格好良さに爆笑するほかないキラー・チューン、"Mind Control"。

彼らと言えば自ら運営するライブハウス兼レコーディングスタジオ兼エフェクター工房Death By Audioで、今回のレコーディングも勿論ここで全て行われ、プロデュースにエンジニアリングにミックス、マスタリングもすべて自分たちで。おまけに機材のエフェクターなんかも自作してるわけだからかなり突き詰めたDIYな作品という気がする。
その甲斐あって我侭のたくさん詰まったような、ちょっとこりゃ他所じゃ出せないぞ?って感じの危険なサウンドに仕上がっている。

メンバーチェンジの関係でドラムには何人かが関っているほか、久しぶりにドラムマシンも使用されている。
面白いのはベース。このDion Lunadonという人はニュージーランドのオールドスクール・スタイルなロックンロールバンド、D4で弾いていた人で、そこでも担当楽器にどうどうとFUZZ BASSと書いていたあたり、なるべくして、みたいな人選という感じもする…。
そのベースはアグレッシヴに楽曲に介入していくスタイルで、これまでのガッチリと下を支えるベースとまた違い、動きのあるラインも取り入れる。何より素晴らしいのが、そのトーン。今回、ベースが全編で大胆にファズを使用して、楽曲の骨子を一手に担うようなシーンが多く聴かれる。
これがどこをとっても迫力あるサウンドで、こりゃDeath By Audioからベース用ファズの発表でもあるんでないかい?とワクテカが止まらない(実はカスタムメイドでLightning Boltにエフェクターを提供したりということは過去にやっている)。

毎度何気に面白かったりするAPTBSのリズム体事情はそんなところで、そうしたベースの変化に併せてか、ギターノイズのぶっ飛び方がより奔放になってるなぁというのが本作の印象。かなり実験的なところまで行っている。

ちょっと前にDeath By Audioから初のディレイペダル"Echo Dream"(当然、ファズ入り)の発表があったけれども、そこから考えると面白いのが"Dissolved"のような楽曲。深く深くモジュレーションしたディレイとリヴァーヴ、つんざくフィードバックの入り混じるギター・ヴェールはこのバンドに不釣合いにも思える"幻想的"な印象。
そうした爆音ノイズの部分だけでない広がりのあるアレンジが上手いこと取り入れられている。
この曲、後半部で急に目立ったメロディが入ってくるんだけど、そこから次いくと"And I'm Up"がこれまた意外な楽曲。なんと、APTBSが泣きメロ。これまたボロボロに崩れそうな波形を保ったまま、ギターが鳴らすリフはらしくない程感傷的。
相変わらずヴォーカルはぶっきらぼうながらも、メロディはいつになく明確。そこに沿うベースラインの音の運びがまた、泣きのラインなんだな。これはアルバム全体からしても異質な楽曲で、1stの日本盤に収められていた初期音源にはまだこういうポップな曲があった気がするんだけど、それを更に磨き上げてやってくるとは…。
なんていうか、普通にめちゃめちゃいい曲というのが驚き。

ラスト、"Leaving Tomorrow"はAPTBS印ドン!ってな印象のナンバーで、ほぼ音割れしてるようにも聴こえる忘我の明滅トレモロ・ファズが縦横無尽に炸裂するハイテンションな一品。というか、トレモロが効き過ぎてほぼ楽曲が崩壊している。かなり意味不明。でもこれが…この過激さがAPTBSのロックンロールなんだよなぁと思う。


いやー最高だ。最高です。
変なギターとかエフェクターとか好きな人はとりあえず聴けよなぁと思う。あとロックンロールが好きな全ての人。
この人たち、どこまで行っても本当にぶれない音を出すので、聴いてて嬉しくなってしまうな。
こんな異形でしかし真っ直ぐなロックンロールあるか。もうこれは爆音で聴くしかない。
破壊的でエモーショナルで無機的、完膚なきまでにぶっ壊れたその音、その根底にはNYCアンダーグラウンドの濃厚でリアルな空気があって、それがこうも破天荒なサウンドに謎の説得力を与えているのかなーなどと思う。



続きに最新のライブ映像(これがまた滅茶苦茶かっこいい)、ほか。

代表曲"Dead Beat"最新ヴァージョン。やべえ



今回のアルバムより"Fear"。



"I Lived My Life To Stand In The Shadow of Your Heart"
5分あたりからの徐々に張り詰める緊張が最後に向けて解放されてくような展開が頭ぶん殴られたような気持ちになる



なんかギターの音が大変なことになっている"Ego Death"



僕の一番好きな曲"Ocean"
これは何というか見てさっさと気持ちよくなって死んでください


Death By Audio最新エフェクターを紹介!
こういうペダルをシコシコ自作しては自分たちの楽曲に取り入れまくっているのですね。


ちょっとローファイなアナログ感がおいしいディレイ&コーラスなんですが何故こんな過激なファズが内臓されているのか。


これをディストーションと言い張るあたり普通の工房とは歪みに対する感覚が違うのでは


変態ペダル、Robot。
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皆さん!ビア飲んでますか!僕は飲んでいます、ははは。そうです。僕はロックンロールが大好きなんです。A Place To Bury Strangers 『A Place To Bury Strangers』A Place To Bury Strangers 『Exploding Head』
2012.07.11 20:43
 

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