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Golden Serenades 『Hammond Pops』

まずはニュース映像から。



犯人グループは現在も多数のギターを損壊させるパフォーマンスを各地で継続して行っていると見られる。


Hammond PopsHammond Pops
(2011/09/13)
Golden Serenades

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ジャケット、画像では色がうまく出ていないけど実際は金の箔押しタイトルのエレガントなデジパック。

Golden SerenadesはおなじみJazkamerのギター破壊職人John Hegre、実験ノイズユニットDer BriefのJørgen Træenによるデュオユニット。因みにJorgenはSondre LercheやJaga Jazzistのプロデュースも行っていたことがあり、むしろそうした裏方的なところで名の知れた人物でもある。
このアルバム『Hammond Pops』はうちでも複数取り上げていて個人的に大好きな前衛レーベル±3dbからの09年のリリース。このレーベルはノイズというよりは現代音楽なんかに寄ったリリースを主に手掛けていて、ここから出るGolden Serenadesの音源というのはどういうことなんだろう…?と思ってたんだけど…。
聴いてみたらこれがもう心配することなど何もない、40分1トラックで全てをなぎ倒して突き抜ける重爆音ハーシュノイズ釣瓶打ち。

立ち上がるフィードバックノイズから始まるこの演奏、彼ららしく確かにギターノイズをベースに置いているように聴こえる。しかし聴き進めるほどに四方八方から様々な仕掛けが飛び出して、綿密に作りこまれた音源だということがよく分かる。
開幕からすぐに横槍を入れてくるのは、奇怪なシンセウェーブ、歪められた金属音、それからガラスを割り砕く音など…。低域が持ち上がり、あるいはディストーションの粒子がすべてを覆い包むと、視界が開ける頃にはまた次の仕掛けが立ち上がっている。
輪郭のない積乱雲のようなパワーノイズを皮切りにして、中盤以降はより強力な爆音アプローチ。タイトルの通り下方には波打つオルガンのような持続音が聴こえ、上方では変わらずフィードバックが舞っている。ラストに至ってはそれまでに顔を覗かせた各要素がゲインマシマシで混沌とした爆風となって立ち戻ってくる展開。
唐突な幕切れまで、音源全体の印象としてはとにかく轟音・轟音・轟音。様々な要素を取り込んで時に緩急付けつつも、終始耳を叩く音の鋭さは変わらない。やはり±3dbからこうしたバリバリのハーシュノイズの音源が出るということが面白い。


しかし彼らといえば何と言ってもライヴパフォーマンス。
レーベルサイトのアーティスト写真からも分かるとおり、その軸はギター破壊…というかこのユニット、ライヴにおいてはノイズユニットというよりギター破壊パフォーマンスユニットと言ったほうがある意味正確かもしれない。





Hegreはギター破壊というパフォーマンスを極限まで突き詰めようとしているアーティストなので、その延長としてのこのユニットという感じもする。このビジュアルの強烈なインパクト、玄人的な手馴れた破壊っぷりは数多のノイズユニットの中でもかなりの無二っぷり。演奏行為のひとつの究極の地点という感じがする。恐ろしくもあるけど、生で見てみたいな。



というわけでGolden Serenadesでした。
楽器を破壊するのって基本的には良くないことだと思うんですけど、一方で思うことがあって。
楽器は演奏するほどに消耗していくわけで、その意味で楽器を演奏するということは緩慢に楽器を破壊していくということに他ならない。勿論楽器は演奏されることによって完成していくのだということも、また真ではあるけれども。
とすると、行うことによって一足飛びに楽器を破壊してしまうような奏法も、また許容されるべきなのではないかなぁと。破壊そのものが目的化しているのであれ、演奏の結果として楽器が壊れてしまうのであれ、その半々であれ…というか表現という領域ではどうしてもそれ、破壊が、必要になってしまう場面というのもある気がして。
最後また感覚の話になっちゃうかもしれませんけど、この人たちの破壊というのは表現上の必然なんだろなと。破壊に対してシリアスに取り組んでいるというか。


続きに上に貼ったものとはまた違うかたちのパフォーマンスの映像を。






オルガン奏者Sigbjørn Apelandとのコラボレーションでドローン的な演奏。



ギターの姿勢とエフェクトを遠隔操作してフィードバックを生み出す"ロボット・ギター"パフォーマンス。
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