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Jim Sauter & Kid Millions 『Boanerges』

2週間も放置カマしていてすみません!
仕事で死んでたりひたすら映画観に行ってたり色々あったんですけど。
そそ、見てきましたThe Thing@新宿ピットイン。
シング見るの本当に久しぶりでしたけど、それを置いても見た彼らのライヴの中では過去最高に良かったかも。
今回はメドレー的に曲を沢山やってくれて、生サンドウィッチも生バイキングも聴けてめちゃ興奮。僕にとってはやっぱこういうアレな音楽にハマったきっかけみたいなバンドでもあるんで、彼らはちょっと特別なんですよね。
あと映画だと面白かったのが『フッテージ』て映画で、まぁ基本びっくりホラーなんですけど、画の作りとかイチイチ格好良い。で、音楽がUlverやBoards of Canada、更に何とSunn O)))+Boris。これを映画館の音響で聴けるというだけでもう。
他にこちらも素晴らしかったミシェル・ゴンドリーの『ウィ・アンド・アイ』でもBoards of Canadaがうまく使われてて、アンビ~ドローンの流れが来てるなーってのをちょっと感じますねえ。


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BoanergesBoanerges
(2013/04/15)
ジム・ソウター&キッド・ミリオンズ

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冒頭から刺々しくうねるフィードバックまみれの壊れたファズギターにのけぞってしまう。
Weasel Walterを思わすような角ばったリズムのフリーフォームなドラムとのタイトなアンサンブル。
ノイズにまみれて狂おしくのたうつギターは過激な音色で押しまくり、一切の遠慮を感じさせない。
誰だこんなとんでもない演奏をしてるのは…と思って見ると、

Kid Millions - drums
Jim Sauter - tenor saxophone

とあって、何も知らずに聴けばそうとは全く思えないこの跡形も無く電子変調された音色、これがギターではなくサックスによって作られているのだということが分かる。
何というか無茶苦茶なことをする人がいるものだ。


4曲40分のシンプルなアルバムは、二人のミュージシャンの2度のライヴでの演奏から作られた。
ドラムスのKid Millions キッド・ミリオンズは僕もこのデュオで初めて聴いたんだけど、もともとフリージャズや前衛というよりはオルタナ寄りの人で、有名な77ボアドラムでリーダードラマーの一人を務めたりと独特な活動をしているようだ。
テナーサックスを担当するJim Sauterは実は前衛シーンではある種生ける伝説的な人物で、NYCで30年以上活動するノイズトリオ、Borbetmagus ボルビトマグースの一員。このバンドは2サックス1ギターの編成で、各楽器ともエフェクターで過激に変調されたトーンでの徹頭徹尾轟音のスタイルが特徴。しかしこの人、見た目はカーネルおじさんみたいで人が良さそうなのに、やってることはとんでもねー爺ちゃんである。

演奏内容は兎に角凄まじいの一言。
冒頭"For Luca Brasi"から激しく毛羽立ったビキビキのノイズサックスが響きわたり、ドラムも絶え間ないスネアの絨毯爆撃で応じる、そしてこれがもうひたすらに続く。アルバム中で間の読み合いというような場面はほぼ無くて、終始尖った演奏。
凶悪なのはTr3"Rancho La Brea"。ここで炸裂するサックスはもう頭がおかしいのか!?と突っ込み入れたくなるほどのクソノイズ具合。原音が崩壊してハーシュ・フィードバックの塊になったそこに元の楽器の音の名残はまったくなし。タム回しを主に呪術的な響きのドラム上方、殺人電波ノイズ大暴れのこのトラック、7分半でアルバム中最短ながらインパクト的には最強。

Tr2"Eclipse"は奔放に攻めるフリージャズドラムが特に印象に残る。これまた甲高いフィードバックに彩られたサックスは異質なトーンながらも、ハイスピードなパッセージの連打はアルバム中では一番フリージャズ的とも言えるかも。
ラストトラック"Pamyra"はもう頭から世界の終わりか!と言いたくなる黙示録的ノイズカオス。ディレイでノイズが音全体を埋め尽くすようにしているけれど、その跳ね返るトーンはサックスの原音をかなり混ぜている感じでまた独特な音作り。
この二曲はなかなか対極とも言える演奏かも?まぁアルバム全体の印象が極端すぎて、幅がある、という感じではないけど。


この手のブチ切れエフェクテッド・ノイズサックスというとすぐ思いつくのはWasteland Jazz Unitだけど(というかこのバンドがまず確実にボルビトマグースに影響受けてるわな)、今回取り上げてるデュオはドラムとのデュオということもあり、ノイズというよりはむしろフリージャズ的な成分を多く感じさせるのが違いかも。
他にこうしたデュオ形式で意外と似た印象を抱かせるのがSteve Noble & Stephen O'malleyとか。これも演奏者個人のキャラクターが強く出てるせいかな。

まぁそんな感じで、これは凄まじいアルバムだった。
わりと何も考えずとも聴いてスカッとする感じの爽やかさ(?)もあり、ノイズジャズ的なもののツカミとしてもキャッチーでよいでしょう。
続きにライヴ映像など。




頭がおかしいのか


ビキビキ



短いけどWeasel Walterとのデュオもあった。



でもってこちらが件のノイズバンド、ボルビトマグース。
バリバリ現役ながら伝説視されてる理由がよう分かるクソ格好良さですな
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