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The Dead C 『Armed Courage』

クッソさみー!
あと、カリフォルニア州の楽器屋に注文した機材、早く届け!


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いつものようにソニック・ユースの初期作などを聴いておりますとふと思い出して聴きたくなったのがこのバンドで、結成25年を超えるにも関わらず調べてみると最近もコンスタントに作品をリリースしている…でとりあえず最近の奴で二枚買ってみたのがジャケのめっちゃいい感じのこれと

Future ArtistsFuture Artists
(2007/05/29)
Dead C

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去年出た最新作のこれ。

Armed CourageArmed Courage
(2013/08/29)
Dead C

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で、どっちも良かったんだけど、とくにこの最新作がヤバく、何やってんだこのおっさんたちは、って思いながら聴きまくっているのでこれについて書きます。


The Dead C デッド・Cは1986年の結成から変わらずの編成で活動を続けるニュージーランドのノイズ/アートロックバンド。

Bruce Russell - guitar,electronics
Michael Morley - guitar,electronics
Robbie Yeats - drums

Bruce Russell ブルース・ラッセルに関してはソロやA Handful of Dust名義でも実験ノイズ作品をリリースしていて余所でも結構いろんなとこで名前を見るな。
で、まぁこのDead C、同時代でソニックユースなんかがわりとロックのフォーマットの中に実験要素を組み込んだような、ロックのほうの比重が大きいノイズロックに向かっていったバンドだとすると、こっちは迷いなくノイズ方向に突き進んだノイズロック。
ノイズというか、種々の実験音楽的エッセンスを本能的に取り入れているというか。

このアルバム『Armed Courage』、フツーのアルバムでないというのがまず伝わってくるのが2曲編成の内容。
タイトルまんま"Armed"、"Courage"と題された二曲はそれぞれ22分、24分の大曲。
そしてどちらも長大なジャムセッションから切り出された一部のような、始まりも終わりもない、そんな演奏。

ワウで波打つノイズと断片的な電子音めいたギター、ガチャガチャとせわしなくリムを叩くドラムス、故障したアンプの吐き出すホワイトノイズで始まる"Armed"。
無軌道なノーウェイヴ的即興とミニマル・ノイズの折衷演奏がひたすらに荒くロウな音響として収められている。何も加工を施されていない、アナログ一発録音したようなローファイさだけど、この人たちはずっとこれをやり続けてきた。そのことだけでも驚くべきことかなと思う。
変わらず崩壊したホワイトノイズ・ドローン、金属めいたフィードバックを不規則に震わせ反復するギター、思い出したように打ち込まれる不安定なドラムス、やはり同じ景色が繰り返されていく。
反復が時に熱を帯びようにして暴れだし、また拡散していく。個々の要素が絡むことなく無関係に存在して、コラージュ的に時折全く別のノイズ演奏が挿入される。
インダストリアルな感触すら感じさせる不穏で冷徹な演奏が延々20分のこの前半部だけでもう、ロックと括るのが少し申し訳なくなってくる。

"Courage"はヴォーカル入りの楽曲。
なんだけど、このヴォーカルがまた辛うじて歌詞を吐き出しているという感じの呻く様な歌で、音楽に少しも高揚やキャッチ-さを与えていない。素晴らしい。
そして演奏はさらにグズグズに歪んだドローン的ギターリフ、バンドの演奏と全く逆のレイヤーに存在しているかのような電子ノイズ、ひとりだけ別の楽曲が聴こえているかのように周囲を無視して突き進むパンク・ビート、すべてが死に至りそうなほど狂った分裂症に冒されている。
繰り返され続けるダークなリフが強いフィードバックを発してぷっつりと途切れた…かと思うと、水底で鳴っているようなくぐもった音でそれは続いている、そうした死にかけの音楽がずっとそこら中を這い回っているような病的ミニマリズム、それはこのアルバムの通奏低音なのかもしれない。
フリーロック的な熱量まるでなし、ハーシュな暴力性まるでなし、ひたすらに病んで歪んでミニマルに沈んでいくノイズロック、これを四半世紀を超えて音楽やっている人が作っているっていうのもまた驚きだ。
演奏はそうして澱んだまま、一切の解決を見出さないまま、フェード・アウトしていく。


『Future Artists』も音的にはかなりぶっ壊れていたものの演奏の端々にまだロックらしさが発見できて、その部分今回のアルバムはほんとノーウェイヴの極致というか。救いようのない音楽。ハネケのセブンス・コンチネントの結末を思わせる。上にもちょっと書いたんだけど、いろんな音楽家を見てても歳とってからダークな音楽をずっとやり続けるっていうのはなぜか難しいようで、その意味でこの人たちが2013年にこのアルバム出したというのも、すげえ、歪みねえな、と思ったわけ。
いやあ、恰好いい。大好きです。



続きにライヴ映像など

THE DEAD C // SONIC PROTEST // VENDREDI 19 AVRIL // MONTÉVIDÉO // MARSEILLE from GRIM on Vimeo.



どうですかこの互いに全く無視し合ってる感じ。これで30年近く続いてるバンドってのが謎ですね



こちらがフルパフォーマンス





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