Henning Schmiedt 『Walzer』

道草屋最新作とても良い…此岸から彼岸に向かう前に一休みする場所があそこなんだろうなって感じですよ…
殻を全部剥かれたゆで卵の心でいることが許されてるというか…青空の下のドモホルンリンクルの工場のような…
桃色CODEさん本当にありがとうございます…


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軽くブログ検索かけたら5年前に一度書いてたんだけど、相変わらずめちゃいい音してはりますなー
ということで旧東ドイツ出身ピアノマンHenning Schmiedt ヘニング・シュミート。
50歳にして5作目。2分か3分の18曲入り。
で、いきなりだけどこのCDについて書くことは特にありません笑 終了笑

いやもうひたすらに琴線触れまくりな旋律だけが並ぶというただそれだけのアルバムなんだよねこれは。
音楽家が作品を作るときに、エゴというか、自分の匂いを作品につけずにおくっていうことは至難の業だと思うけど、ここには驚くほどそれがなくて。
作家性とか、演奏技術とか、独特な音を連ねたりであるとか、そういうもの、どうでもいいんだろうね。
ただただそうあるべきと連なる旋律に奉仕する。音楽に奉仕する。
ここには最早、エレクトロニクスもない、深い空間音響もない、派手なモチーフの拡張もない。
ただ無駄なく美しい音の並びと、そのためのリズム──アルバムタイトル『ワルツ』から分かる通りの三拍子系メインのリズムが、かろうじてこの透明な作品の同一性を保っているとも感じられる──それに素朴なアクセサリが、ひとつ、ふたつ。
こうなってくるとミニマリズムのひとつのあり方だなと感じられるくらい。
でも家具ではない。宝石箱って言ったらなんか似合わないけど、アメちゃんの缶にビー玉が18コ入ってて…覗き込むとちびっ子の頃の思い出が映って…って語りすぎですね、まぁそれはいつもか、ドゥフフフ。

…自動筆記的ですらあるその世界観、しかしそれによって立ち上がるのは、ただ、ある、ということのかけがえのなさで…。
僕が好きな喩えですけど、ここ数年の田中ユタカの描く漫画の世界観なんかに近い、「笑ってしまうくらいありふれた」もの、そういう美、があると思っていて。
ここ数年ほど、音楽を聴くときに、本当にメロディというものに意識が向かなくて、アニソンとか聴いててもそれは基本的にはアレンジを、音の気持ちよさを聴くようになってしまってるんだけど、これは聴いた瞬間に、あ、曲がメチャクチャいいな、と思ったわけ。
この鈍感耳でもこれは掛け値なしに美しく優れたものだと分かったわけ。

"wenn es nach mir geht"、"wennschon,dennschon"、"hochzeitslied"、"duft von astern"、"schlug einen purzelbaum"、もうね、繰り返しになるし本当に言葉がないんだけど、アプリオリな良さっていうか、これを良いって感じない事ができるのかな?
とんでもない履き違えのエゴかもしれないですけど、僕はね、泣き止まない子どもがいたらこれを聴かせますよ。
あとタンスから出てきた戦国武将や目覚めたばかりのアンドロイドにもね。


2012年、日本の自由学園での演奏。
さんざ意味ねえ意味ねえ言ったあとでこの曲というのもどうかって感じですけどすばらしい演奏。
曲名はLibelle Stille Andacht 11.3.2011。


こちらは今作より1曲。
もぉほんと...これ良いって感じないのとか...まぢむり...意味わかんなぃ...
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