最近

トラウマノイズドローンドゥームユニットSLUGで3月30日(水)、小岩ブッシュバッシュにてライブします!
今回はアンプ多いです。
詳細はまた追って……。
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僕は怖いもの大好きですけど、自分が霊感とかそういうヤバいことに当たるいわゆる引きとか皆無なんで、だから無邪気に信じて好きでいられるという面もあるんですよ、そこで言うと、恥ずかしい話なんだけど…例外的に駄目なのが変な…というかぶっちゃけ心霊写真というやつですねはい。あれは自分が中学に上がる前だったのかな。その頃ちびっ子を沢山引率して毎年某山の上の湖のキャンプ場にキャンプに行ってたんですけどね。そのある年ね。撮った写真にもうわんさと写ってしまったわけ。一枚じゃなく10枚以上?最初は分からなかったんだけど、何だろうあれは?思い出したくもないな。その写真に一緒に自分が映ってることへの、全身粟立つような生理的嫌悪感?ちびっ子たちは、まだそういう変な写真というのが世の中にあるというのもよく分からない年なのに、それ見た途端泣き出してね。まあその写真はすぐお焚き上げに付されました。それは自分の人生の中での数少ないそういう体験だったな。
今日はそんなお話を。

これは人づてに聞いた話だけど。
まあそういう、怖いものを好きな友達でその手の話をしていると、そういえばオレ、ヤバい写真見たよこの前、と。その時の話。
そいつは例によって周りの人に、なんか怖いのないッスかね~~と言って回ってたんだけど、そうしたら一人の女性が、うち変な写真ありますよ、と言って、後日それを見せに持ってきてくれた。
女性いわく、10年くらい前に花火大会で…いわゆる将棋倒し事故があって、その時は結構亡くなられたんでニュースにもなったんですけど、そこにいたんですよ、あたし。あの時の熱気は異様だったな。もうお祭りって感じで、お酒も入ってるし、なんかまわりで写真撮ってると知らない人のカメラでもとりあえず肩組んだりピースしとくかみたいな。満員電車みたいなすし詰めで、そういう非日常の感じもあったんでしょうね。
それでこれは、あの事故の起こる5分前くらいの写真なのかな。あたしが友達を撮ったんですね。そこに周りにいた人たちも一緒に写って。事故起きてからはもうワケ分かんなくて、あまり覚えてないんですよ。お巡りさん来て事情聴かれたりとか、色々ありすぎて。
で、その写真を見せてくれた。まさにすし詰めという感じで、でも楽しそうな表情で何人かで固まってそこかしこからピースサインが突き出ている。
「変ですよね?」
うーん…そういう重なり方をしてると言われれば…でもこれは…
「ピースサインの数に対して…ねえ…」
明らかに、顔が足りないですよね。


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あと最近はだいたいゲームしてましたけど



いけにえと雪のセツナ
これスクエニの中のスタジオで最近作られたやつで、幾つか独特で面白い点があって。
まず価格見てもらうと分かる通り、ミドルプライスというやつで、一般的なフルボリュームのゲームよりも安くてボリューム控えめっていう。
大手でもこういうことやるようになったのは多分インディーズのゲームが流行ってるのが大きいのかな。そこでは個々のゲームが個々のボリュームやクリエイターの意図でそれぞれの値段を設定されている。数百円のごく短いゲームなんかも大量にある。
でそれは単に短いお手軽ゲームというわけではないよということをも、インディーズゲームは示した部分があって。
というのはその手のゲームってひとつの要素に絞って研ぎ澄ませたようなものが多くて、以前書いた『Her Story』なんかまさにそうですけど。

で、この「セツナ」はRPG、それも(最近ぼちぼち見かける)自己言及している"JRPG"ってことで、RPGというジャンルは基本的にボリュームが大きいものとして想定されている…今フルプライスで出るRPGというのはプレイ時間が40時間超えるものがざらにある…かつ、大手がだすそれなら、ゲームの中では総合芸術みたいなポジションを期待されてるわけですよね基本的には。涙あり笑いあり雪原あり砂漠ありみたいなのが。
そこでいくとこの「セツナ」がやっていることはイレギュラーで、まず舞台は雪景色しかないと。そんでBGMは全編ピアノ独奏によるミニマルなもの。物語全体に流れるエモーションみたいなものもきわめて統一感がある。これはインディーズゲーム的というか、こういうひとつの情景から発想されているRPGというのはメジャーではあまり見ないなと。


もうひとつの面白いことは、ユーザーとして想定している層が明確ということ。
キャッチコピーが"あの頃、みんなRPGに夢中だった。とりもどそう。ボクたちのRPG───"という、ともすれば反感買いそうなくらい、明確におっさんに向けている。スタッフにしても情報が出始めた当時から"『クロノトリガー』あたりを意識している"という風に言っていたりとか、そういうまさに90年代にスーファミやプレステでRPGやってた人向け。
それはテクスチャは繊細になっているけど画面の作りとしては新鮮なほどローファイな、三頭身のキャラクターモデルを中心にした画面作りであるとか、アクティブタイムバトルとかいう何やらノスタルジックですらある言葉の出てくるシステム設計もそうだけど…。
それ以上にストーリーとか雰囲気の部分が、もう完全にそっち向いてるなあと思って、面白かったな。



このツイートをめっちゃ思い出したというか

まず、特に日本のRPGって基本的には少年少女の物語だったと思うんだけど、そこいくとこれは結構オッサンやおばさんが出てくる。
それは何でかというと、これは一回全体が失敗したあとの話なんすよね。RPG的な物語の大きな失敗があって、それ以後のもうゆっくり滅びに向かっている世界という。"世界を滅ぼさないために犠牲になるいけにえを儀式の場所まで護衛する"ってストーリーラインからも分かるけど。
それで、物語のなかのおじさん…てか大人たちはもう皆が過去の失敗を悔いているわけ。出来るならやり直したいと思いながら、自分の失敗を埋め合わせるためだけに生きている。メインキャラクターの中にヨミというサムライのおっさんがいるんですけど、この人はメインストーリーから過去の時点に一度いけにえの護衛をやっていて、失敗して道半ばで死なせてしまっているわけです。でも市井の人々にしたらいけにえって世界が維持されるための希望だから、儀式が成功したように見せるために、自分は故郷の周囲でずっと安全を守り続けている。
そういう大人たちの中で生きていて、若いやつはどうなるかっていうと、対になるような形でメインキャラクターのなかにキールっていう少年がいるんですけど。こいつの種族は生まれつき魔力の強い体質で、それが毒になって寿命が20年とかしかないんだけど、魔力を土地に吸わせることでなんとか寿命を倍くらいにまで延ばしている。ただ魔力がなければ身を守れないんで、山奥の里でひっそり暮らしている。でもいけにえに会うことで、そういう自分たちの生き方っておかしいんじゃないか?と思うわけ。で、魔力を取り戻して、そのことで勿論寿命はごく短くなってしまうんだけど、外の世界を見て自分の人生を生きようと。
この二人はまさに縮図というか。
90年代に少年だったおっさんたち(ていうか僕だよ)の、というか、おっさんという生き物の、生きている姿と、こう生きたかった別の未来っていう。


『僕だけがいない街』って今アニメでやってますけど、あれ毎週めちゃ刺さりすぎて。
29歳フリーターの主人公が大変な事件に巻き込まれたのをきっかけに、18年前、昭和63年の過去に戻って未来を変えようとする…という、何かこの時代まわりの設定だけでもう死にそうになるけど。
ここで過去に戻って彼が何をするかといえば、(自分の未来を変えるためとはいえ)親から虐待受けてるらしいクラスメイトを助けるために全力で動いていくという。これがもうね。ある種、似た後悔は誰もが抱えていると言いますか。
なんでいじめられっ子助けられなかったんだろう?孤立してるあの子に話掛けらんなかったんだろう?なんで気になってるあの子遊びに誘えなかったんだろう?それは今そこに戻れるなら…強くてニューゲーム状態で…たぶん迷わず正しい選択が出来ることで。ていうのは、それがその場限りのことじゃなくて、後になって何度も思い出して、忘れられず、ずっと悔やむことだって知ってるからとも言えるんだけど。

これも最近やったやつでsteamで投げ銭公開されてるゲーム。1時間で終わるんで是非触ってみて欲しいなあと思いますが。
これがまた…まずゲーム立ち上げるとあのお馴染みのアンビエント調SEとともに草原の壁紙のデスクトップが立ち上がりまして、メッセを模したインターフェースが現れるという。で、そこにチャットの通知が出てくる。相手はEmilyという幼馴染の女の子。アイコンはコールドプレイのパラシューツのアートワーク、プロフィールには"we live in a beautiful world,yeah we do."。
最早ある世代以外の人には何のこっちゃだと思うけど、舞台は02年。そこから数年間、年に一度Emilyとチャットするっていうのを何年かやっていくだけのゲーム。
ここでは、上で書いたような「時間を戻せたら、今なら迷わず正しい選択ができる」ってことを別の視点から描いていて。
Emilyは途中でボーイフレンドが出来るんだけど、ある時、彼に叩かれるというようなことを相談してくる。
そこでいくつか選択肢が出てくる。何てヤツだよとかひどい話だとかの選択肢の中で、勿論主人公はEmilyに気があるから…、僕なら絶対にそんな事はしない、ってな選択肢がある。で、これを選ぶと、そうチャット画面上にタイプされていくんだけど…、途中で文字が止まり、消されていく。文章は打ち直されて、"君はそうされるべきじゃない"と。
ここで分かるのは、今なら何が正しかったのか分かる、って風に思ってたけど、実際にはそれは当時も薄っすら分かってたんじゃないか?と。ただ、それは正しくても言えないよね。出来ないよね。という。そのアンビバレンスに思い至らせることでおっさんを殺すゲームですねハイ。


時間跳躍ものとか終末ものって00年代後半から非常に流行ってて、それを今までは若いやつが未来にあまりにも希望持てないからじゃねーのとか何度か書いてきたけど、こう見るとおっさん向けのファンタジーって側面もあるのかなって思ったんだよな。
いま大人向けのファンタジーってものを想像しようとすると、それはまさに「セツナ」みたいな物語になるんじゃねーのっていう。
未来を変えるよりも過去をやり直したいよね。っていうのは、やっぱこれから先の自分の人生よりも過去の方が長くなれば当然出てくる欲求ではあるんですけど、問題はそれが自分が考えてるより早くやって来るということですよね。全部が初めての子供の頃より前にもあった感動の劣化版を繰り返し味わうような大人の今のほうが、時間の濃度って確実に薄口になっているわけだから。
それでこのゲームは終盤に至ってあるメタ的な語り口で、ゲームの中に当たり前に存在しているセーブポイントが"何であるのか"ってことを明らかにするんだけど、そこを見たとき(上のヨミのおっさんのエピソードとかでもヤバかったけど)僕は死にそうになってしまって。
この現実と「セツナ」のファンタジーがあって、魔物がいるとか、世界が目に見えて終わりそうとか、剣と魔法があるとか、そんな違いは実は些細なことなんじゃねーの。一番の違いはこのセーブポイントというやつなんじゃねーのと。


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アマゾンでセット売りとかキンドルなら更に安く買えるやつとかあるので、既刊15冊以上あるけど、えいやと買ってしまって下さい。きっとすぐ読んじゃいますから…。

今年の頭くらいから少しづつ読んで…今更ですけど、これ超傑作ですよね!?
何で誰も教えてくれなかったのかな!!???

まあSMマンガということは前知識で知ってて。でも僕、普段このブログで書いてる内容から察して貰えるとは思いますが、至ってノーマルなんで、特に興味はなかったんすよね。ただ自分が甘詰さんのマンガが好きだということには薄々気付いていたんで、代表作と言われるこれを行ってみようと。

タイトルまんまだけど、主人公は低身長でカエルみたいな見た目のカオル君で、隣に住んでる幼馴染(今思ったんだけど、このブログの記事の中で幼馴染という言葉を二度用いたのはたぶん今回が初めてです、5年以上書いてます)のナナちゃんが気になるのだが、自分には分不相応な高嶺の花とも知っている。
ところがひょんなことから(ってどんなことだよ)受験勉強の"息抜き"と称してふたりはソフトSMのパートナーとなり……ってここまで書いてあーハイハイエロいやつねハイハイって最初読んだとき自分もそうなりましたけど。
ところがこれが田中ユタカ先生の短編作品にも通ずるような純愛マンガであり、かかがふみを先生の作品のエモーションを思わせもする青春マンガだったんだから驚いたわけよ。

一巻で非常に好きなエピソードがあって、それはカオルがナナを初めて縄で縛るくだりなんだけど、これの描き方がすごいわけ。
普通にエロコンテンツ的な考えでいったら、じゃあハイ縛りましょうねと始まるのかと思いきや、この話で見せられるのは…好きな子縛るのに肌に傷つけちゃいけねえってんで、半日かけて縄煮て陰干しして油染ませて、弱火で炙りながら細かいささくれ1コずつ取って…ってのを延々5ページに渡って描いてるわけよ。
いやね。
何だよお前!最初にそれ言ってくれよ!って。エロいやつでさ、いきなり女の子縛ったりしてるの見たりすると自分には理解不能だなってなるけど、そんな尋常じゃない努力…相手をいたわろうっていう、愛情ですよね、それは…があるってのをちゃんと言ってくれたらさ、オレも理解できるじゃんって。自分の中で、これを描かれた時点で、このマンガスゴいなってのが確定した感じがある。それが描かれているのを寡聞にして今まで見たことがなかったからさ。
その変態性癖と普遍の愛情がアクロバティックに接続される瞬間に美が生まれる、そういう作品ですねこれは。

東京ドームシティを拠点に夏期限定の超怖いお化け屋敷をプロデュースしている五味弘文という人がいて、この人がお化け屋敷プロデュースについて書いた本で、こういう風に書いてある。
人は怖がるためにお化け屋敷にやってくる。しかしこれはおかしい。お化け屋敷ではお化けに扮しているのは人間で、絶対に危害は加えられない、安全が保障されているのだから。それは心霊スポットを訪れる肝試しとは似ているようで根本的に異なる。肝試しでは基本的には何も起こらないし、もし起こったとすれば事件である。しかしお化け屋敷にいってお化けが現れないなどということは有り得ないし、それは分かりきったことである。
ここでお化け屋敷に怖がりに行くというある種のごっこ遊び…それも知らない人間同士のごっこ遊び…が何によって成り立つかと言うと、ひとつは当事者間の信頼であると。もうひとつは仕事の完成度であると。
自分は決して危害を加えられることはないが、相手は自分を全力で怖がらせてくれる。そして、その完成度は怖がった自分が滑稽にならないほど完成された、むしろ褒め称えたくなるようなものである……。
これ読んだとき、ナナカオで描かれてるSMにおけるロールプレイって非常に似たところがあるように感じて。そのカオルの仕事ぶりに毎回驚かされる。てか、その仕事の過程が描かれているのがこのマンガというか。と、同時に、傷つけたり傷つけあったりすることのごっこ遊びを通じて、相手の芯に触れようとする、その怖さとか、慎重になったりとか、悩み悶えたりとか、もどかしかったりとか…相反するような、そういうのもまたひとつの主題でもあって。ソフトSMの話に、人を信じたり愛情を表現することについて教えられるとは思わなかったわけよオレは。

それで黒ナナカオと呼ばれるスピンオフのほうも本当に素晴らしいのでただちに全部読んで欲しいとは思いますが、さしあたっては本編9~10巻のエピソードまで読んでくれと。スピンオフまで入れたらそれでも半分ッスから。
この9~10巻にあたる箇所は、手足拘束して犬みたいな姿勢を強制する拘束着使って、言葉もワンしか喋るなってのをやるんだけど、これね……オレ、恥ずかしいんですけど……マンガで数年ぶりの大号泣をしてしまいました……(^-^;
言葉を奪われたら、ほんとに大事なこと伝えられるようになったっていう…それはこんなどこまでもアクロバティックな…ゆえに逆説的にシンプルなやり方で表現できるっていう…その単純なひとつのことが相手に伝わるって多幸感を表現するために練られたコマ割りから構成から情報量のコントロールから…何から何まで完璧なんですよこのエピソードは……ああもうこれは…これは…これだから愛ってやつは…。

もうこのエピソードで、あ、このマンガ、ずっと残る傑作になるやつだ、って分かったというか…
これはただただ読んで下さいとしか言えねえよ。


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今日はそんな感じで、まあ、大体満足しましたんで、ハイ
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