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Slobber Pup 『Pole Axe』 Yes Deer 『Get Your Glitter Jacket』

最近聴いてたやつで、これがボクの好きなジャズです!って胸張って言えるジャズド真ん中音源二本挿し、あ失礼、二本立てです。
ここのところずっと二本立てで書いてますけど、これはいろいろメリットがあって、音源に対してほど良く客観的になれるとか…まあガッツリとコミットして語りたい音源もあるんですけど…、よっし!ブログ書くぞ!みたいなのが一回で二本分効くとか…
あとやっぱチョモランマカレーとか次郎よりもラーメンカレーセットのほうが嬉しいじゃないですか?普通は。まあ基本的にメチャクチャ味の濃い料理しか出しませんけど、ウチは。


rare noise
これはその時届いた音源まとめて撮ったんでレーベルの別リリースも写ってるんだけど…
去年のベストで取り上げさせてもらったメルツバウ絡みの音源などもあって自分の中で信頼のおけるレーベルになっているイギリスのレアノイズ。
こっから出てたSlobber Pupというバンドがカッコいいの。


現編成の映像はなくて、これは1枚目のときのなんだけど、こっちがロック寄りとすると今はもっとジャズ寄りという気がする

Jamie Saft - organs, keys
Joe Morris - guitar
Mats Gustafsson - saxophones
Balazs Pandi - drums
この前50になられたそうだけど相変わらず狂った音楽聴いてりゃこの人に当たるみたいな状況のグスタフソン、メルツバウの相手役ドラマーとして多数ライヴをこなしているバラシュというだけでわりと間違いない感じではあるんだけど、バンドの中心はJamie Saft ジェイミー・ザフト、Joe Morris ジョー・モリスの二人のよう。
バンドの前作ではグスタフソンの代わりにベースでトレヴァー・ダンが参加と、楽器編成からして違ったりする。
アルバムは30分、20分、5分の三つの演奏からなるシンプルな構成。
冒頭から不穏なオルガンドローンと嵐のドラムにゴリゴリに吹きまくるバリトンで始まり、ミック・バールばりに弾き倒すメタルギターが乱入…と土砂災害のような演奏。グッと抑制されたパートではオルガンのうねる持続音を中心にダークアンビエント調。そこから捩子を巻いていくのがバラシュのドラムスなんだけど、やっぱこのドラマー面白いと思うのだよね。ここでは特に叩きまくっているからよく分かるけど。
この手の即興ものメインにやる人としては珍しく、ジャズ的でないビートというか。ヴェネチアン・スネアズのライヴでドラムを叩いたりもしているとのことだけど、かなり硬質で直線的なパルス、でもグルーヴとしては直線ではない…つまり、曲線で曲がりくねってるのではなくて、カクッカクッと鋭角で曲がっていくんだけど、その角がめっちゃ多いと。ジャズ的な繊細なダイナミクスの調整をするような演奏ではない。モロにメタルなブラストビートカマしたり、メリハリの効いたロック的な叩き、ビートを出していて、それでいて凄まじい手数、テクニックという。なんかこう書いてるとチッペンデールあたりと対決したら楽しそうだな~。
ドラムについてばかり書いてしまったけどスラッジ―でダークなアンサンブル、火が付けば黒々と渦を巻くブラックホール出現の爆音即興展開と、ジャケから想像できるような音のコンセプトをも感じさせる黒光りの金属ジャズでっせ。
ラストの"Incendiary Axe"はマンガハンマーで後頭部ぶっ叩くような重く激しい一撃。
試聴もありまっせ



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この人達はバンドキャンプで買ってね

公式サイトのタイトルからしてどうかと思わせる多国籍連合軍トリオYes Deer、見た目若いな~みんな20代半ばとかかな?
とりあえず演奏を見てくれ


映画のハンニバルで自分の脳を目の前でフライパンで調理されて食べさせられる人がいたと思うけど、その場面を思い起こさせる演奏

Karl Bjorå - guitar
Anders Vestergaard - drums
Signe Dahlgreen - saxophone
今回紹介する音源の他にも以前に一枚出しているんだけど、それはオーダーしてまだ届いておりません…
てなわけで『Get Your Glitter Jacket』、7曲35分で吹き抜ける一陣の風のような爽やかな演奏を聴かせてくれる。
曲がり角の先で待っていていきなり腰の入った長ドス打ち込んでくるような突拍子のないビキビキサックス、ゲリラ豪雨のように空の色と関係なく暴虐のドラムソロ的独断専行型演奏を捩じ込むドラムス、ファズファ×クトリ―全開にしてブチブチピーピーグチャと全くまともに演奏する素振りすら見せない崩壊したギターと、マウンドに立った瞬間から一足飛びにバットに大量の釘を突き立てているような狂った連中。
ぶっ壊れたノイズトーンでスラッジリフを叩き込み冒頭から1オクターブ高い声でボクたち、ジャズが演りたいです!と挙手宣誓してみせるタイトル曲はMorthanaの"Trakk1"を聴いたときの衝撃を思い出させるってかクリソツなのよこれ。
"楽器本来の音"をミンチ機にかけて今夜のハンバーグのタネとして冷蔵庫にしまったようなサックスのクソ壊れた演奏で台無しにして曲終了、間髪入れずドリフばりに倒れ込んでくる巨大ハリボテで背後からどつかれるような"Rice Crackers"、凄まじいスピードで意味不明な音が飛び交うが、どう考えても鼓膜に悪い音しか鳴ってないんで健康志向の人は聴かないで下さい、お願いします。
以降も"Semi Soup"蝉スープとかクスッとくるタイトルの曲を挟みつつ金太郎飴的テンションでアルバムは進行、急停止、"Frikirke"って曲では6分半の尺を使ってスケールのデカいリフを中心に演奏を組み上げ片手間的に「こんなんもできますよ」を見せてくれる。
んでこれは?後半はちゃんとしてるのか?と思わせてやって来る"Side Cut"という曲、この曲のドラム聴いたら、仕事の嫌な事とか人間関係のしがらみとか忘れて、焼き肉の食べ放題にでも繰り出したいと思いました。ここまで通して聴いてるとへ~こんなもんかあ~ってなりかけるんだけど、この曲の5分のとこで一端一時停止して深呼吸して我に返ってみてから再度再生ボタン押すと絶対爆笑できますのでお試しあれ。
あぁ~なんかもう特に言う事も無えし言葉で説明すんのも馬鹿らしい音楽なんでー、聴きながらクスッって笑えるような瞬間がいくつもあって、あっ、最近こんな気持ち忘れてたなぁ…、空ってこんなに青かったんだ…私ってこんなにちっぽけだったんだ…似顔絵かくよ…ホント似てなくて…思わずボクら…みたいな感じになって忙しい日々の合間に思い出したように空を見上げた。
明日もっといい人間になれますように。いつかきみの力になれるように。そんな気持ちにさせてくれる、今この時代の底辺にコビりついた一部のクソどものためのサウンドトラック、ジャンク、ノーウェイヴ、雑音、ジャズ、で気になる方はどうぞ。

続きにちょっとライヴ映像貼っておくね











うち~こういう音楽~好き~。
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