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Thurston Moore / John Moloney - Caught on Tape 『Full Bleed』 Oneida & Rhys Chatham 『What's Your Sign?』

先日は欧州の狂ったノイズジャズ演奏若者たちことYes Deerのライヴを見に行っていたのですが素晴らしかったな~~~
胸のすくようなパワー&スピードのキレキレインプロでした


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本日はおなじみNorthern Spyから出ていた新作のコラボもの音源二枚がどちらも素晴らしかったのでご紹介

Thurston Moore / John Moloney - Caught on Tape 『Full Bleed』
9曲40分。
近年はMats Gustaffsson、John Zohn等一騎当千の前衛演奏家とガチンコタイマン即興演奏の音源をリリースしているThurston Moore サーストン・ムーアの最新盤。
いやしかしこのジャケのサーストン氏の似顔絵似てますね笑

Thurston Moore - guitar
John Moloney - drums

今回お相手のJohn Moloney ジョン・モロニ―とは二人で以前に数枚出しているほか、バンドChelsea Light Movingでも叩いてもらってたり結構旧知の間柄らしい。全然知らなかったけど
今回はドラムとのデュオという編成、何度も一緒にやっているというのも作用してか、メリハリが効いて演奏ごとの構成の意図がハッキリ見えるようなノイズロック風即興。各演奏がコンパクトにまとまっていることもそういうイメージにつながっているかな。
いくつかの曲でははっきりとリフとそれに絡むストレートなビートを導入していて、ロッキンな推進力で聴かせる。
モロニ―さんのドラムスもかなりロック煽りなプレイで、音の波に合わせるように分かり易い盛り上がりを演出する。合間に入るフリーな演奏のところでもスネアのランダムなビートやシンバルの拡がりのある散らし方などロック系ドラマーのそれという風な演奏。
サーストンはある種決然とした二面性の演奏…senstive / lethal…なそれで、ピキピキと火花の散るようなピッキングノイズ/お馴染みのビッグマフ踏み込みの破壊的なノイズ暴風演奏を明快に使い分けている。
とんでもない怪物たちを相手にセッションを重ねているせいなのか、演奏の進化っぷりが凄まじく、混沌とした中にソニックユース的な"あの感じ"の割り切れないコード感覚(恐らく特殊チューニングと思われる)が完璧に馴染んで溶け込み、壁のようなトーンの爆音ノイズ~ランダムに弾ける火花のようなハーモニクスのノイズ演奏も「必要な時に必要なものを出せる」みたいな感じになっていて、とても心地よい。
完全に振り切ったノイズロック"Dispute"~無軌道即興"Reverse Funeral"の流れがはっきりとアルバムのカラーが出ていて好き


ビッグマフ自慢って感じだ



Oneida & Rhys Chatham 『What's Your Sign?』
Oneidaはブルックリンで20年にも渡って活動を続けるベテランロックバンドで、その音楽性は反復を基調としたミニマル~サイケデリックなエクスペリメンタルロック。近年ではアルバムを出せば3枚組、ライヴをやれば一曲を二時間半演奏している等とんでもないことになっている。
メンバーは不定形でよく分からんのだけど中心の三人はずっと変わっていないらしい。その中の一人が、Jim Sauterとのデュオの凄まじい音源で印象深いドラマーのKid Millions キッド・ミリオンズであったりする。


最近は鍵盤×2入りの編成

ミニマルエクスペリメンタルロックでブルックリンと来ればこの人、ということでRhys Chathamリース・チャタムとのコラボは必然であったのでないだろうか?
近年も100本以上のエレクトリックギターによる壮大な交響曲"Secret Rose"の公演をクラウドファウンディングで成功させていたりと衰えを知らぬ活動を続けているけれど、彼の代表作である楽曲"Guitar Trio"、単一のコードをひたすら刻み続けるミニマルパンクの金字塔はまさにOneida的発想…というか影響を与えたのがこの人なのかもだけど…という気がするし。

アルバムのオープナー"You Get Brighter"は単一リフを延々奏でるダーティな歪みギターとチャント的ヴォーカルの部族っぽいミニマルロック、のち流れ込むノイズギター。"Bad Brains"はそれを切り刻んで方々に配置しエディット、サラウンド的に聴かせる音響実験。
続く二曲"Well Tuned Guitar"、"The Mabinogian"はチャタムの代表的なコンポーズのうちのふたつをOneidaが演奏、というもので、ギターの可能性拡張といったような摩訶不思議なノイズ溢れるサウンドスケープはまさにチャタムといったところ。
クライマックス2曲の"A Philip Randolph at Back Bay Station"、"Civil Weather"はサイケデリックなセッションであり、チャタムのトランペットなども鳴り多彩なサウンドがスローモーションでやって来るおおらかな大波のように包み込む。これが気持ちよくある種アンビエント的にすら聴ける開放感のある音響で、ちょっとこの調子で長尺1時間1曲みたいなアルバムも出して欲しいなと思ったり。

最初の二曲がちょっとチャタム初期作っぽいのと思って聴くと後半はまさに最近のそれで、そんな意味でチャタムファンとしても趣深い作品であった。
そういえばOneidaの三枚組アルバム"Rated O"も実に良いので是非。
チープな打ち込みビートの宅録パンクっぽい一枚目は脱力するけど2枚目、3枚目が素晴らしく。ミニマル化したコメッツオンファイア的サイケデリック暴走ギターと大曲二本立てのどちらも自分的にはド好みの音。


続きにチャタム関連の映像いくつか貼ります



ドローンセットなライヴ



2012年リバプール大聖堂でのクリムゾングレイル。この時は100本のギターによる演奏


ノルウェー、トロンハイムでのギタートリオ。Hans Magnus Ryan、Michael Francis Duchなどとんでもない名前がチラホラある


オマケ
ケヴィン・シーのアホな遊びにつきあうチャタム
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