te_ri 『kasugai low gravity』 Meysson/Loubatière Duo 『Sédition』

今更ワン公などで泣かされるものかよ…と思いながら『僕のワンダフル・ライフ』観に行って、まんまと劇場で嗚咽。
生まれ変わる犬の50年史であると同時に、アメリカの、アメリカ人の50年史でもあるということが泣きの罠というか。
やっぱね、美しいアメリカをフィルムに焼き付けるということは、映画がずっとやってきたことのひとつではあるんですよ。

韓国傑作ゾンビ映画『新感染』前日譚アニメ映画の『ソウル・ステーション/パンデミック』も素晴らしく。
誰も手を差し伸べない底辺と壊れた社会の姿が苛烈に描かれており、クライマックスの強烈なツイストでやって来る胸が潰れるような絶望に打ちのめされる。

旧作ではネトフリで観た『そして父になる』、傑作でしたね~
『三度目の殺人』もなのですが、是枝監督は福山雅治の良さ、というか、言っちゃえば福山をかっこ悪く、ある種ダメに描くことを通して、その役者としての良さというのを深いところから掬い上げることができているなという感じ。


あとエフェクター買った
voyager I
spaceman effects voyager I
ここ最近はトレモロの別の使い方みたいなのをいろいろ試しているのですが結構楽しい

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ギター/ドラムデュオ二本立て
ロックンロールの最小単位として…まあいろいろ例外はあるにせよ…このかたちを最初に想像する


te_ri 『kasugai low gravity』
DIUeXy1VAAA9GvI.jpg
kasugai low gravity
バンドキャンプもあるでよ


te_riは前作『far east debug』についてだいぶ前に書いたけど、ギターとドラムのデュオバンドで、ものすごく雑にくくるならマスロックということになるのかな?
雑に、って言ったけど、この人達の作曲は発想の最初の時点で通常のそれとは全く異なっている。
インタビューで親切なことに譜面とか使って解説してくれているけど、単純化すると、譜面作成ソフトに無理な入力をして吐き出させた、言ってみれば壊れた譜面をあえて演奏してみる、ということ。
そうして作られた音楽は…これを何と表現すればいいのだろう?
予知能力者の即興演奏というものをイメージしてみる。語義矛盾のようだけど。
フリーインプロ然とした、混沌のように感じられる瞬間がつらなっているのだが、ポイントポイントで不思議に辻褄が合っていく。先に何が起こるのかがところどころ分かっているような。
あるいはその方法論から単純に、エラー・ロックという言い方をしてみる。
間違いや失敗というものが別の面白さにすり替わるということはアート表現ではよくあるけど、それがハプニングとしてでなく最初から織り込まれているというのは、これまた語義矛盾的な奇妙なところがある。

しかしここまでムチャクチャやっておいて、表面の音の響きとしては甘く柔らかいようなアンサンブルというのがまた面白いよな。
もちろんそうしてなんとなく聴くのを許さないようなエッジがそこかしこに立っている、集中して聴き始めれば刺激的この上ない音楽なのだけど。
前作よりも客観的な?二人の演奏を客席から見ているような距離感の録音もクールで良いな。
全然別のジグソーパズルを混ぜてムリヤリ組み立てたようなラスト2曲が特にお気に入り。





Meysson/Loubatière Duo 『Sédition』

バンドキャンプのほかLPもありますぞ

フランスのレーベルDegeliteより出ていたギターとドラムのフランス人デュオ。
面構えが素晴らしすぎますがいきなり出てきた感のあるこのCyril Meysson シリル・メイソンというギタリスト、音源聴いて一発で魅了された。
ソロ音源でドローンなども作っているようだけど、今回のデュオ作品から感じられるのはシンプルなひとつのルーツだ。
映像見たらジャズマスを振り回していてやっぱりなぁと思ったのだが、ソニック・ユースや即興やっているときのサーストン・ムーアを即座に想起させるザクザクで時に甘く痺れるようなオルタナノイズギター。
この手の前衛系ギタリストとしては珍しいくらい、ジャズのにおいがしないように感じる。
そう感じさせるもうひとつの要素。
これはドラムのRodolphe Loubatière ロドルフ・ルバティエが強く引っ張っている感じもするのだが、ムードを醸成するようなランダムな散り散りのノイズから徐々に締め上げて強烈に弾けさす展開、最早ソニックユースのアウトロという感じの長く長く引きずるフィードバックノイズ、こうした明快な…ロック・ソングのような…ストーリーを語りおろす。
どのテイクも18分半の明確なストーリーがあって、かなり計画的にやっているのだろうという感じがする。

わっと盛り上がる箇所でも単に弾き/叩きまくるというよりは音の広がりを演出するような。空間系エフェクトでシューゲイザー的に聴かせるなど。といっても根のところが鋭い感じの鋭角ギターという絶妙なバランス感覚は一貫してあるのだが。
特にBサイドのチタニウム・エクスポーズを綿菓子機で掻きまわしたような演奏が好きだ。
キャンディの瓶にダイナマイト花火を突っ込んで思いきし気持ち良くなっちゃおうぜそう一緒にさ……


どうですべらぼうにカッコいいでしょう



しかしここ数年で同編成でアート・リンゼイやビル・オーカット、サーストン・ムーアといった人々が一様にシンプルなノイズロック形式の即興演奏に取り組んでいて、タシ・ドルジみたいな新しい人も出てきて、というのがなにか即興演奏のプリミティヴがえりみたいな感じがして面白い状況だなと
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