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リズと青い鳥、オー・ルーシー!、ロープ 戦場の生命線、ガール・ライク・ハー、サバイバルファミリー、グッドモーニングショー、グッド・タイム

相変わらずゴッドオブウォーやってたのですが、これは実質クラナドアフターでは?という説を強行に主張しています。
・ゲームが進行するとタイトル画面が変わってそのうち木の根元で子供が寝始める
・そもそも嫁さんが亡くなって心を閉ざしてる感じの父親と子どものロードムービー的な話だ
・父親がとてもツンデレだ
・(坂じゃなくて山だけど)登ることがひとつの大きなモチーフだ
・うりぼうが登場
と、挙げればキリがない類似点。
もうこんなんなんで、強敵が登場した時はあんパンっ…。って言いながら頑張っています。

あと何かと言えばフレームアームズガール作ってたのですが、これが新川洋司氏デザインということを知って驚き。
まぁそれはおいといて映画は観てました、ハイ


リズと青い鳥
山田尚子監督・牛尾憲輔音楽の最新作ということで。
過去二度ほど書いた通りで、この人達の作った『聲の形』は、アンビエントドローン/ノイズが劇伴の役割を越えて演出の核にまで立ち入っているという意味で、青春ドラマ版の『メッセージ』だという風に考えているんだけど。
そういう前提で見ると、全編コンセプチュアルな音響で構成されていた『聲の形』とは違って、もっと場面に即したような音楽遣いになってはいる。
ただそれでも独特の音楽演出が各所で冴え渡る。
とりわけ印象深いのは(「絵本パート」「現実パート」と分けたときの)現実パート冒頭。
例によって内部奏法や機構ノイズを用いたプリペアドピアノ風のカットアップが耳を引く。それが三拍子のメロディにスッとシフトするのだけど、そのことが主人公・みぞれのとりとめない思考が一点に…これ以上ないという一点に…一瞬で収束するのを音で聴かせている。
要するに、モノローグの代わりに、いわば内面を代弁するものとしてサウンドが、それもアブストラクトなサウンドが用いられている、しかもこれは全編に渡る。萌えアニメ的な文法で読解しようとすると、モノローグがきれいに排除されているというのは相当な異常事態だ。
続いてのパート。みぞれと希美が校内を歩いていくが、ふたつの足音と三拍子のリズムは奇妙にばらけたポリリズムとなって、全体でどこかしっくりこない音像を結んでいる。で、映画終盤、再度三拍子のメロディが使われる場面があるけど、ここでやっとその意図が分かる。
詳しくは書かないが、奇数拍子と2人の足音では、どうしてもリズムはちぐはぐになってしまうのだ、結局。それは映画そのもののテーマとすら言えるかもしれない。だってその不格好な音楽は…もう鳴り止んだ音楽は、それはそれできっと美しかったのだ。


オー・ルーシー!
孤独に空気のように生きているアラフォーOLがひょんな事から英会話教室の体験クラスに参加することになり、そこで米国人のイケメン講師に一目惚れする。が、講師は帰国してしまい……と来れば、することはひとつでしょう!ってな話。
ああ、そういう感じですか、と思って観に行くと、最初のシーンでわりと度肝抜かれる。
米国在住の日本人監督の初長編とのことだけど、アダム・マッケイがプロデュースに入ったり、ガッツリと日米合作。そのせいか、ロードムービー的なところもちゃんと空の広い感じで見せており、映画的に豊かな画に溢れた作品になっている。
そして何よりオレ、この手の周回遅れで最後の青春、死に物狂いで全力疾走、的な話に弱いのですよね。
この主人公がイタかったりサムかったりする程泣けるというか。
ジョシュ・ハートネットという意外さ、安定の役所さんというキャスティングの絶妙さも相俟って最後まで楽しく見れた。
ビターだけどそれだけじゃない、余韻の残る後味。
これは意外な拾い物でした、おすすめ。


ロープ 戦場の生命線
原題がパーフェクト・デイ、これだけで何かもう、良いなって感じですけど。
95年、停戦直後のバルカン半島で、難民のために清潔な水を確保する仕事をしているNGOの"パーフェクト・デイ"、最悪な二日間を描く。
映画の公式サイトに"ただ一本のロープがあればこの世界はもう少しハッピーになるのに"とある。まさにこれ。
井戸に投げ込まれ水を汚染する死体を引き上げるために一本のロープが必要になり、それを求めて奔走するという話。とにかくこのロープが手に入らない。銃弾も地雷もロケット砲もそこら中に余る程あるのに、どうして人助けの為のロープ一本がどこにもない?
紛争の空虚さ、人間の醜さ、これでもかと見せつけられるが、重いトーンの話にはなっていない。ロックンロールと乾いたユーモアで話は転がっていく。
べネチオ・デル・トロとティム・ロビンスの、諦めの向こうにまだ何かを信じようとするような瞳が印象的だ。
クライマックスに起こる、笑ってしまうような何でもない奇跡の美しさ。


ガール・ライク・ハー
これはネトフリで。
公立校で唯一全米の優良校十選に入った高校に、ドキュメンタリー制作チームが取材に行く。すると、一人の女子生徒が睡眠薬飲んで自殺未遂、今も意識が戻ってないと聞かされる。いじめがあったらしい、とも。チームは取材対象をそっちに切り替える。
最初は状況がイマイチ判らずヤキモキするのだが、彼女の親友の男の子に話を聞いたら「起こった事を全部記録しとくべきだと言って、彼女に持たせてた」とブローチ型の隠しカメラを渡される。…というわけで、いじめ被害者の一人称映像を見ることになる、フェイクドキュメンタリー。
『プロジェクトX』とか『クロニクル』とかさ、あとガス・ヴァンン・サントの『エレファント』とかも一部それに近い様な見せ方をするけど、POV、ファウンドフッテージ形式って意外にも青春映画にも効果を発揮するということですよね。
で、この映画はもう、撮っていることが全てなんだけど。
こういうことだよな、としか。見るべき作品っていう言い方があるとすれば多分こういう作品で。
終盤はただ号泣してしまった。


サバイバルファミリー、グッドモーニングショー
ネトフリで。
このふたつの映画は自分の中で共通点があって、何かというと予告があまりにも酷過ぎ劇場で観逃してしまったこと。
人の所為にしてんじゃねーよって感じだけど、ホントあのバラエティ番組みたいな予告やめて欲しいんですよ。ちゃんとした映画なら。
まあそんな愚痴を言っててもしゃあないので、しょうもない予告だけど本編はちゃんとした映画ってのを予告見た時点で察するスキルを磨いて行きたいと思います。
で、サバイバルファミリー。
電池も含め電気がある日全部使えなくなり、このまま東京に居ても詰むっぽいなぁ…と思った家族が、母の実家のある鹿児島を目指す。
コメディっぽく見せかけて結構真面目に怖い話。水道も死ぬんで水買いに行ったら、ペットボトル一本2000円で売っている。同じマンションに住んでいた高齢者が真っ先に亡くなる。交通機関、物流が死ねば、店から商品が消え通りにはゴミが積み上がる。
まぁそういう怖い描写は沢山あってどれもジワジワ来るような描写が素晴らしいのだけど、他に好きな箇所として一点挙げたいとこがあって。久し振りにまともなメシにありつけた人が食いながらボロボロ泣く、みたいな災害・遭難ものの定番シーン、これがこの映画にもあるのだけど、本当に良く描けている。自分はこの描写大好きで、これがよく描けてたらそれだけで映画の成績一段階上げちゃう。
続いてグッドモーニングショー。
朝のワイドショーの看板キャスターが主役で、この人が出てる番組の放送中に、銃を持った男がカフェに立てこもるという事件が起きる。当然臨時で番組で扱うことになるのだが、そこで犯人からカメラ越しに主人公にお呼びがかかる。テレビで流させてやるからお前と話させろと。
これ見ていて思ったのはさ、ワイドショーという、ともすれば揶揄され馬鹿にされるような仕事にも、本気で取り組むプロフェッショナルの人たちがいるわけよ。そういう人たちの実際の逡巡や葛藤を見ずに、低俗だのマスゴミ(本当に下劣な言葉ですけど)だのと宣う事って、どうなんだろう?という。
映画自体はそこをどうだオラと押しつけがましい話にしてなくて、むしろひとつ答えの出ない問いを残すことで、腹に残る余韻を持った物語に仕上げている。
メンヘラ女性が余分という以外はとても良い作品。テレビ屋の執念みたいなものを感じた。


グッド・タイム
これは単純にメチャクチャオモロいっす。
兄弟で強盗して逃げる途中に弟だけが捕まる。兄が何とか弟を助けようとNYの最下層を駆けずり回る。駆けずり回る、が、場当たり的にヘタを打ちまくり、どんどん脱線していく。ブレーキのない車で飲酒運転しているような話。
OPNの手掛ける音楽が映画に実にマッチしていて、ヒリヒリするような疾走感を生んでいる。
映像的にも素晴らしくて、何かというと、一切の加工をしてないんだよね。モノローグもなければスローモーションもない。カットは長いし繋ぎ方も乱暴、挙句ゲリラ撮影。このパンキッシュな感触がトチ狂ったエネルギーとして渦巻いてる感じ。
同監督の『神様なんてくそ喰らえ』は正直よく分からない感じだった(音楽はスゲーセンスいいなと思ったけど)のだが、これはメチャクチャ良かった。


今日はこんな感じですか。
あとは折角作ったんでフレームアームズガールの写真でも見てって下さい。
なんか今までと違う仕上がりにしてみたいと思い頑張ったのですがちゃんと汚れた感じの塗装になっていますかね。

FAG1.jpg
FAG2.jpg
FAG3.jpg
FAG4.jpg
はいありがとうございます
確かにこうして見ると足首~足首あたりにメタルギア感がちょっとある気がする
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