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Original Silence 『First Original Silence』『Second Original Silence』

The First Original SilenceThe First Original Silence
(2007/05/28)
Original Silence

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Second Original SilenceSecond Original Silence
(2008/09/01)
Original Silence

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smalltown superjazzがやばいミュージシャンを集めて即興やらせた奇妙奇天烈摩訶不思議超絶即興楽団Original Silence。彼らの音源にスタジオ音源は存在せず、この二枚のアルバムもそれぞれ2005年9月30日と同年同月28日にイタリアでのライヴで録音されたもの。自分も即興をやるので分かるんですけど、前に人がいない状態で演るのとライヴとでは全然演奏が変わります。ライヴでは汗かくしね。まぁとにかくライヴというのも手伝って、この人たちの音はものすげー迫力。

Original Silenceは6人編成のユニットで、そのメンバーはThe Thing(以前の紹介記事)でおなじみ、サックスにマッツ・グスタフソン、ドラムにポール・ニルセン=ラヴ、Offonoffのマッシモ・パピロとテリー・エックスはそれぞれベースとギターで参加。彼らはそれぞれZuやThe Exというアヴァンギャルド系のバンドでも活動。近年はインプロ界隈での活躍が多く見られ、Sonic Youthのメンバーと言えば紹介不要なサーストン・ムーアとジム・オルークはギターとエレクトロニクスで参加。こうしたアヴァンシーン美味しいところどりなユニットがこのOriginal Silence。
アルバムは(当然)全編即興演奏で、1stでは14分と46分の2曲編成、2ndでは7分から22分の曲が4曲入ってそれぞれ1時間程度のアルバムになっている。曲の長さを見ると内容が違うようにも感じられるけども、そのサウンドは基本的にはあまり形を変えていない。そもそも録音時期が非常に近いので、当然といえば当然ではある。
そのサウンドはフリー-アヴァン-ジャズ-ロックという要素を豪快に交差させたインプロ。全編において、難解かと思いきや非常に明快な高揚を持って音が響く。ひしゃげたノイズが空間を埋め尽くす場面もありつつ、多くのところで音はロック的なテンションを持って熱を帯びていく。上に挙げたメンバーの参加バンドの音を綺麗にかけ合わせた音とも聴こえ、その点でも各バンドのファンにアピールするようなキャッチーさを感じる。自由に空間を使い手数の多いジャズ調とタイトなロックのノリを使い分けるドラムに、マッツはいつもの重い轟音サックス。ゴリゴリに歪んだベースはOffonoffそのままに強い背骨を音に打ち込んでいく。飛び回るノイズ・エレクトロニクス。突拍子もないアヴァンギャルドサウンドから気合いの入ったウォール・オブ・ノイズまで表現するツインギター。こうした要素をそれぞれが素直に持ち込んで、最良の形で融合させている。
インプロではあるけれども、背骨がしっかり通っていて、こういうと語弊があるかもしれないけど、極めて"音楽的"な音楽になっていると思う。もちろんこれだけのメンツが集まっているのだから、注意深く聴いてみればその内容は凄絶/複雑きわまりない。一方で音の響きには確かなタテノリというか、身体的なリズムを感じられる。そもインプロとは、勝手知ったるプレイヤーであれば自らの内にある音楽を余すことなく表現できる場だ。そして彼らは「勝手知ったる」どころかその道のプロフェッショナルだ。上で紹介したようなメンバーがその全てを出していく。それを聴く価値は間違いなくある。

Original Silenceのmyspace
はあるんだけど、試聴がない。ので続きでライヴ動画をどうぞ。



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